on the other side of the world

[画像・会議中の景色]

金曜の午後、渡し船で待ち合わせをした。

渡し船のカフェで海図を広げる。それぞれお気に入りのカヤッキング・ガイドブックを片手に。

「来週末、天気が良さそうだったら行こう！」と決めてから五人とも忙しく飛び回っていたため、「大体あの入り江付近」を目的にしていたけれど出発点も海路も最終目的地もまだ決まっていなかった。

目的地はカヤッキング天国である。どこから出てどこを目指しても正解のはずだ。なので渡し船の中の会議もとても気楽。

海図を眺めていると、うっとりしてしまう。ヨットやカヤックが好きな人はきっと皆そう。

あぁ、こうしてる窓の外も海。

ねぇ、この島よさそうだけど。

だめだめ、近過ぎ。

そう？

近過ぎだと混みそうじゃない？　この地形だとヨットも多そうだし。

あ、そうだね。

う～～～ん。この島もよさそうだけど。この島のさ、ここ、ここのビーチ。

こっちの浜なんかどう？ここらへんから船出してさ。

そっち行くとうち海図ないけど。天気いいし大丈夫ね？

あたし持ってるから大丈夫だよ～。

いいねぇ～。よさそうなサイトが三つも四つもあるし。

日が暮れそうだったらこの最初のとこでとりあえず泊まっちゃってもいいし。

いっひっひ。あのね、皆の晩ご飯ね、お弁当式だからストーヴとか出さなくていいの！漕ぎ着けてそのまんまで食べられちゃうから一時間は稼げるんじゃない？

おぉ～～～。さっすが～～。

ねぇ、Jちゃんってどこでカヤック借りてくんの？

それがねぇ、どこに電話してもなくてさ、S湾まで行かなきゃなんだ。

えぇ～！？　

引っ返して来たら四十五分...　かな？　大丈夫、大丈夫。

ごめんね～～～　

ぜんぜん罪悪感が伝わらないんですけど～。あはは。





来年にでもシングル・カヤックを購入する予定の J はまだ色々借りて試している。

アタクシ達は一般より大きな ダルマ船 タンデム・カヤック。

そして一番変わっているのが、MとEのタンデムである。なんと折りたたみ式。大きなリュックにおさまってしまうのである。

この五人と三艘が集まると、とんでもない事が起こりそう...？