テーマ:海だぁー海ぃ~(262)
カテゴリ:海
[画像・波打ち際のリンゴの花] いつの日か、リンゴの夢を見ながら、誰かが種を大切に植えたのだろうか。 それともただビーチでリンゴをかじり、その芯を何気なく捨てて行ったのだろうか。 森の中でリンゴをつついた鳥が種を落としていったのだろうか。 誰かが船から落としたリンゴが波に乗り、ここに打ち上げられたのであろうか。瓶入りメッセージの様に。 ならばそのメッセージを受け取った。 浜から波へ腕を差し伸べる様に、漕ぎ着ける旅人を微笑んでむかえる様に、ビーチ間際に、小さなリンゴの木が枝に花を携えていた。 ここにしよう。 このリンゴの花に呼ばれる様に、いくつもあるビーチの中からこのサイトに決めた。 浜から三歩上がると森の中。ちょうどテントが七つ程立ちそうな広場と、焚き火用のファイアーピットがある。すぐ脇に冷たい小川が流れている。 perfect. 小川には古いスタンドパイプがあり、いつか昔、だれかがここに小屋でも建てていたのだろう、とMが言う。「ほら、バラが植えてあるし、こんなとこに紫陽花もあるし。」ふ~ん。ほんとだ。 次の日、ズボンの裾が濡れたついでにそのまま海水浴をしてしまったムーミンの服を干させてもらった。お花の中にムーミンのパンツ~、とみんなでけらけら笑っていたら、カヤッカーが二人、静かに現れた。 優しそうなおば様がピクニックを抱えてやっぱり笑っていた。その二人連れはビーチのずっとずっとずっと向こうのでピクニックをした後、いつの間にかいなくなっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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