テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:秘密の傷跡
haya matado mi vieja ilusion 「少しでも触れたら炸裂してしまいそうで言えない。あたしの悲しみはガラスの玉の中。表面は触っても中身を語れない。今もここまで書けるけどやっぱり口では言えない。」 大学卒業直後にお母様を急になくした親友Rがいつか手紙で教えてくれた秘密。 あぁ、そっくりその通りだ、と当時感心した。手に取って眺める事は出来るけれど氷の様に、いや、ドライ・アイスの様に冷たく痛く疼く。燃える様に冷たい。 それでも。 毎日毎日毎日。十九歳の春から毎日引きずってきた、ぎんぎんと傷む傷跡がいつの間にか癒えて来ているのだろうか。こんなに急に。この一年か、一年半か。 誰一人にも、ムーミンにも親友にも妹にも母にも、誰にも言えない事、自分でさえ言葉にしがたい事を初めて書いていると、脈拍がどきどきどきどきどきと上がり、そわそわと落ち着きがなくなる。 二年前、やっとココで少しづつ書き出してみるまで、誰にも言えないでいた。 書き始めてからやっと、こんなに延々と引きずってちゃ亡き彼も可哀想だ、とずっとお世話になるのを躊躇していた専門のカウンセラー、こちらでは grief counsellor というのだが日本では「慰問カウンセラー」になるのだろうか?やっとやっと重い心を抱えて行ってみた。 行ってどうなる。 行って役に立つのか。 行ってちゃんと話を出来るのか。 やっとここまで持ち直したのに、それが全て崩れ落ちてしまうのでは。 - - - ...guardo escondida una esperanza humilde. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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