on the other side of the world

[画像・it's a wonderful life?]

映画撮影が盛んな街で、珍しく古い街並の史蹟区（？historic district）なので、映画やドラマやコマーシャル撮影のロケ撮影隊がいつもうろうろしている。

毎週の様に撮影トラックが近所にずらっと停まっている。大変結構な事だと思う。いい仕事につけている人がそれだけいるという事だ。

時々「あ！？」と思う程の有名人が日陰でくつろいでいる時もある。振り返って見たいところを、我慢して、わざとさりげなく通り過ぎるアタクシ達の白々しい事。なはは。

そして自宅がロケ用にスカウトされると思いがけずわくわくする物だ。何度か「候補」にあがっても実際「採用」になったためしはないのだが。採用されたら一日$5000、というのも魅力的？

近所で撮影が行われる度に丁寧な通知が来る。「大変ご迷惑をおかけ致しますがx曜日のx時からx時までなんとかかんとか」という内容の物。

「x曜日は夜の九時までヘリの騒音でご迷惑おかけします」

というのもあったし、

「照明器具の使用は夜の十一時で切り上げます」

というのもよくある。

今回はお隣の家をはじめ四軒程がすっかりクリスマス飾りで賑わっている。なんとなく不気味だ。　そのお向かいにヒマワリがぎっしり咲いているので笑える。

そして通知も少し変わっていた。

きびきびとした若者が挨拶にまわって来て、「申し訳ありませんがx曜日は深夜の二時まで撮影の予定ですので、お詫びとしてその晩○○○○ホテルに一泊か、それが不都合なら$xxxxをお受け取り頂けませんか？それから裏庭とドライブウェイを器具用にちょっと使用させて頂けたら幸いなのですが。」

「○○○○ホテル」と言えば一応最高級ホテルだ。ほぉ～。

でも、どんなホテルよりも洋館での暮らしが気に入っているし、怪猫もお留守番では可哀想なので、やっぱり$xxxxを有り難くちょうだいした。

よ～し、タリアのお祖母ちゃんを連れてあのレストランに行こうね♪　とムーミン。いいヤツだなぁ。

クリスマスの飾り付けをする場合、人工雪も吹き付けるのが通常だが、今回は青々とした芝生のままらしい。なるほど。臨時にサンタ・バーバラって事になってるのね。洋館の前にパトカーがズラリ。









洋館のベランダまでお芝居の様子がよく聞こえる。

刑事ドラマなのだろうか。

ダンダンダンッ　と銃声の後、

「ぎゃ～！ビル！ビル！おーまいがっ！しっかりして！！ビル！ビルッ！！」

と女性が叫ぶ。

それを何度も何度も繰り返している。さすがプロだ。三度ほど繰り返したらアタクシだったら嫌気がさして捨て鉢になってしまうだろう。なのに毎回毎回何度も何度も迫力たっぷりの演技。

穏やかじゃありませんね。

駆け寄って叫ぶのはまだマシなのかもしれない。毎回「ドテッ」と倒れる俳優も大変だ。





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木曜からのカヤック・キャンプが雨のため延期になってしまう予感。