テーマ:旅のあれこれ(10281)
カテゴリ:旅先
子供の頃、日本に遊びに行って痛く感心した事のなかに「日本のタクシー」の記憶がある。
コチラではフツーのおっちゃんが内装これまた殆どフツーの車で送り迎えしてくれる。だが日本ではどうだ。まずタクシーのドアが自動式な事に目を剥いた。運転手さんの征服に白手袋。へぇ~。ヘッド・レストにもレースがかけてあって、これまたびっくり。 いまだに、北米人にとって「日本のタクシー」は土産話にかかせないトピックになっている。 アタクシ、小さな村の様なところへの出張の度、日本のタクシーを懐かしく思い浮かべる。去年は村でたった一人の運転手さんが急に辞めてしまい、高速道路でヒッチハイクか?なんて事件もあったし、実は地方でのタクシーには冒険談が多かったりする。 破裂しそうになった話: また違う小さな村、北米のプレーリーの真ん中、全方向地平線まで遮るものなく大草原が広がる村での話。一応大学はあるのだけれど。一応その州で二番目の人口を誇る街なのだけど。 朝起きてテレビをつけたら0度だという。五月だというのに。前日空港についた時は20度を軽くこえていたというのに。しかたがないので薄地のウールのスーツを羽織り、がたがた震えながら会議に出かけた。 その道のり、タクシーの運転手さんが「あぁ~~!!??」とすっとんきょうな声を出すので「何ですか?」と聞いてみると、 「maaaaaan. traffic sure is HEAVY this morning! i've never seen it like this!」 渋滞がこんなに酷いのは見た事がない、と申し訳なさそうに振り返ったのだが、 アタクシそのままおメメ点々 だってこの街、見る限り、信号は一つだけ。 赤信号で止まってる車は、列の最後のタクシーを含めて 五台。 この場合、何と返事したらいいのだろう。 1。ぶわははははははっ!!!ぎゃーはっはっはっはっはっ!! 2。そ、そうですか? 目的地に到着するまで、一生懸命笑いをこらえた。唇を噛んだり手を握りしめて爪を立ててみたり、大変だった。 その後、朝の十一時には何と気温30度を超え、ウールのスーツのままだったのでこれまた大変だった。 今回のお茶目な運転手さんの話: 北国のこれまた小さな街でのタクシーで、150キロはありそうな髭もじゃで刺青たっぷりの一見怖そうな運転手さんなのだが、笑うと人懐っこくとろける様な笑顔の人だった。 性格もカワイク、親友にもらったというイェロー・キャブのキーチェインを愛用しているという。 かわいいですね!写真撮っていいですか? 「あぁ、嬉しいね、撮って撮って!どうぞどうぞどうぞ!」 ぺちゃくちゃおしゃべりしながら到着して、ドアを閉めようとしたところで思わずしゃがみ込んでしまいそうになった。 どう訳せばいいのだろう。 「ごるぁ!ドアを思いっきり閉めやがるんじゃねぇ、ボケ!」 って感じなのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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