テーマ:今日の出来事(292842)
カテゴリ:洋館の毎日
最近失敗が多い。今日も。
スーツをばっちり着込み、胸に秘密兵器のアガサ・クリスティーをそっとひそませ、いそいそと会議に出かけたのはよかったけれど、帰りにとんだドジが発覚。 カギガナイ。 鍵入れにしているポーチごと、ビルのお手洗いに忘れてきた。 アタクシのバカバカバカバカバカ。 なぜお手洗いで鍵入れポーチかと言うと、下品な話で申し訳ないが、そのポーチの小さな前ポケットにシート・カバーを入れていたから。 ビルへ引き返しながら、まぁ、中身が鍵だけだし、誰かが遺失物取扱所に届けてくれるだろうな、と思っていたら、ガンッ!と後頭部に衝撃。あの小さな前ポケットに、シート・カバーの他に色々詰め込んでいたんだった。 カメラのメモリー・カードの予備。お気に入りの真っ赤なスペース・ペン。USBメモリー。 そしてなによりも、小切手一枚。 日本の小切手は見た事がないが、コチラだと小切手には名前は勿論、住所も印刷されている。きゃー。 鍵 + 住所 = きゃー。 洋館はセキュリティーシステムがついているとはいえ、心配だ。それに、それより、なくしたキーリングには洋館の鍵の他に実家の鍵もついている。 根気良ければ、電話帳を使い、苗字から実家にたどりつくのも簡単だ。 とにかくビルに駆け戻ってお手洗いをチェック。 ない。ない。やっぱり。 管理室の係のお兄さんに聞いてみても、すまなそうな顔をされた。もしかしたらだれかが見つけて、帰りがけに届けてくれるかもしれません、明日の朝またご連絡ください、もしボクの勤務中にみつかったらお電話します、と言ってくれた。ありがとう。 次:同じ階のコーヒー・ショップと、その向いの案内カウンターにあたってみたけれど、両方ダメだった。 う~。 しょんぼり。 次:セキュリティーシステムの会社に電話して相談してみた。洋館の鍵を全部変えていただかなきゃダメでしょうか? 外へのドア、いくつあるんだっけ。五枚? 対応してくれたおじさんは、結構気楽にかまえてくれた。いや~、そう焦らなくても、明日出てくるかもしれないんだから、また明日連絡してね!なのだそう。 出て来てくれたらいいんだけど。 次:ムーミンに連絡。ごめんね~~、と謝る。 「大丈夫?鍵を変えてもらうように頼まなきゃ。」 明日まで待ちなさいって。 「今どこ?」 ビルの軒下。 「今迎えに行くから待っててね!」 いいのいいの。一人で帰れるから。 「だって一人で帰っても鍵がないでしょ?」 う... えっと... キャット・シッターちゃんに預けてある鍵を借りるから大丈夫。 と言ったもののやっぱり迎えに来てくれた。「今晩の会議は遅くなるけど、ボクが帰ってくるまでずっとアラームをつけとくんだよ!」と念を押されてしまった。 あぁ。実家に連絡しなきゃ。不謹慎でごめんなさい、大切な鍵を預かっていながら。 ムーミンが迎えに来てくれるまでの時間、一人でしょんぼりしているとさらに落ち込んでしまいそうだったので、B女に電話で失敗談を聞いてもらっていた。「あんたらしくなくて珍しいね~、いや~、珍しいね~」と変に感心?された。 「でも世の中95%いい人だから大丈夫よ」と言ってくれた彼女をやっぱりステキだと思った。そうだ。その通りだ。 だから鍵なんか出て来なくても大丈夫。 でも出て来てくれたら嬉しいな。 帰宅してからもなんだか落ち着かなくてそわそ - - - あった!ここまで書いたら電話が鳴り、見つかったとのこと。 で、さっそく飛んでって引き取って帰って安心で腑抜けになってそのままのんびり一晩過ごしてしまった。そして変な夢を見た。 だからこれは昨日の晩の事なのだけど。 でも、あーよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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