テーマ:日々自然観察(9779)
カテゴリ:動物
[画像・北米シオン?] ブラックベリーの野原はコヨテの住処。数十匹いるらしい。 海辺の野原なので横切って砂浜へ直行する人もいるし、野原の中を犬を連れててくてく歩く人にも出会う。 草原は腰まである。所々背丈よりも高い。それを分けて入る人はいないしちょっとした窪みは沼だったりと小道を一歩外れると足場がとんでもなく悪い。数少なく通っている細い小道の両側に広がる原っぱはコヨテの領土だ。 洋館のまわりにもコヨテはいるけれど、潮風が吹きすさぶ秋の草原で出会うコヨテは表情が違う様に思える。 近くでずっとコチラを伺っているのだろうがココではあまり姿を見せない。 この草原に来ると人間の生活音が殆ど聞こえない。鈴虫、コオロギ、カエルの鳴き声と風になびく長い草と。丘に登るとすぐそこに見える海のさざ波さえ聞こえない。 そんな中でブラックベリーを摘んでいた。 その時、またあの現象が起こった。 アタクシ達のまわりを取り囲む茂みから一斉にコヨテの歌声があがった。びっくりする。何十匹もが くおぉ~~~~~~~~~んんんんん.... とコーラスの様に吼えるのだ。 初めてこれを聞いた時みんな眼をまん丸くして立ち上がった。気がつくと背中合わせに一つに固りきょろきょろ辺りを見回していた。でもコヨテなど見えなかった。深い茂みの中、七歩すすめば手が届きそうな声なのに何も見えない。ずっとずっと鳴いている。 なに?なに?なんで急に? 鳥肌が立つ程美しい声だった。 だが原因がちゃんとあった。遠く遠くの町からサイレン音がかすかに聞こえていたのだ。サイレンに合わせて くおぉ~~~~~~~~~んんんんん.... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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