テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:旅先
売りに出されていたお地蔵様よりもさらに畏れ多かったのは旅行先の骨董美術商街で「asian antiques」の専門店を覗いた時だった。
アタクシ、古い漆器が大好き。探してもめったにない。輪島塗の蒔絵が施された文箱なんかないだろうな、などと思いながらついふらふらとお店に入ってしまう。 やせっぽちの店長が「はろー...」と元気のない挨拶。暗い店内に暗~い店長。ふむぅ。 中国やタイや日本からの骨董品が主で、入ってすぐの所にネパールからのおりん?と言うのだろうか、日本の仏壇でチーンと鳴らすアレがテーブルに一面並べてあった。ドンブリほど大きな物からお猪口ほど小さな物まで数十個あった。 ふ~ん、と奥に進んだ。 中国の赤塗りのついたての向こうにそれはあった。 ぎっくぅぅぅぅぅぅ。 御神輿。 どう見ても御神輿。 模型?にしては古過ぎるしこの手垢... それを見るなりギュッと胆が縮んだ。眼がテンテン。 コレッテ、売ッテイイモノ? そのまま固まっていると「それは日本のオーミ・コーシーっていうんだよ...」と店長が説明してくれている。 「中に神様が入ってる、と彼らは信じているんだ... 中を見てご覧...」 ちょっとちょっとちょっと。 神社や御神輿は覗いちゃいけない、と幼い頃教わったのだけど。 そそくさと店を後にした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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