on the other side of the world

無精髭で頭ボサボサでサングラスでヨレヨレのジョギング・スーツだったけれどあれは確かにピアス・ブロズナンだった。今日の午後、都心であちらから一人飄々と歩いて来るピアスに誰も気付かない。

アタクシ、目をまん丸にしてしまった。



　　　　　　　　　　　あ。

　　　　　　　　　　　　ジェームズ・ボンド。

　　　　　　　　　　　　トマス・クラウン。

　　　　　　　　　　　げ。



一瞬呆気にとられているとにっこりされてしまった。



　　　　　　　　　　　この笑顔。もう間違いない。



つられてにっこりしてしまった。

その瞬間、ばっちん☆　とウィンクされてしまい息をのんだ。ジェームズ・ボンドが。華麗なウィンク。

それこそ呆気にとられて後ろ姿を見送ってしまった。不覚だ。

やっぱり誰も気付いていない。

通り過ぎてから口紅やら髪やらを一生懸命チェックしてしまったおバカなアタクシ。幸いサロンから数歩出たところだったので髪型 だけ は完璧だった模様。







実はこの田舎町、映画撮影がさかんに行われる。週末の会議の昼休みにちょっと有名なレストランに入ったらロバート・カーライルが小声で談笑していたし。

憧れのティルダ・スウィントン様にいつかお目にかかれないかしらん。