テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:洋館の毎日
日本語で「特等室」と書いてしまうと聖ポール学院に到着したキャンディ・キャンディを連想してしまうのはアタクシだけだろうか。 こういう会議でないと滅多に会えない仲間達と集まり、ホテルのラウンジで毎晩くすくすけらけら談笑しているのはいいが、時差ぼけが重なりちょっぴり疲れ気味。 ムーミンがいないと眠れないし。 皆アタクシよりずっと歳上なのにスタミナが凄い。おまけにここ数年欠席受賞している表彰式でトップの総合賞を貰っちゃったおかげで冷やかされっぱなしだし。 「だから審査員してくれって頼んだのに、こいつ笑って断るんだよ。」 だって最年少なのに審査員なんてやだもん。 「そういうのはね、出世に繋がるんだから進んでやるの!」 「あー無駄無駄。こいつそんな事かんがえてないし。」 「面倒なヤツだね~、特等フロア嬢。はい奢る奢る。」 と、奢りっぱなしでもある。可愛がってもらえていい気になっている。 「あ、あたしも昨日から特等フロアなの、隣室がうるさくてさ。」 「お、ずるい!ずるいよな!」 「俺も隣がうるさいって言ってみようかな~。」 「いいよぉ、特等フロア。枕に豪華チョコだし、シャンプーとかも違うし、VIP ラウンジでワインやらオヤツやらカプチーノやらフルサービスだし。朝食サービスがさぁ...」 こらこら。 「くそー、なんでお前らだけ?!」 という訳でお仲間ができた。 「お前ら二人!奢れ、ほら!」 次の日、皆でその貸し切り状態のラウンジで、チャイラテをすすりながらポストカードを山程書いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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