テーマ:こわーいお話(348)
カテゴリ:旅先
出た。やっぱり。
二日目の朝に暗い顔で「三人はいるのよ」と言うケリーを最初は あっそ。はいはい。 と軽くあしらっていた。だって 1・自殺したらしい悲しそうな若い男性 2・白く裾の長いドレスの女性 3・いたずらっぽい小さな男の子 だなんて。ありきたり過ぎて バカにしてませんかゴルァ? とニヤニヤしてしまいそうだった。 そう言えば夜中、一人エレベーターに乗っている時、押してもいない真っ暗なフロアでいきなりドアが「ポーン...」と開いてギョッとしたけれど。 気になると言えば些細な事で、部屋に帰る途中毎晩廊下に漂うパイプ・タバコの煙が時々目に沁みる程濃く、それが廊下から部屋に入ってこない様、ドアの下の隙間にバスタオルを折り畳んで当てた事だったり。 そんな小さな出来事に悩むまでもなく、大いに満足だった。 だがそれはとんでもない大間違いだった。 - - - 続く あるいは、目次 - - - 序編だったなんて。「1」 「2」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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