テーマ:こわーいお話(348)
カテゴリ:洋館の毎日
つくづく思う。盛り沢山過ぎやしないか?
アタクシ達、興奮しすぎてオカシクなっていたのか? メモを読み返すのに一苦労している。自分の字とは思えないほど字が乱れている。時々手先が見えないほど真っ暗な中、手探りで書きなぐっていたにしても酷い。 とにかく。 電話ボックスの写真を撮ったついでに、と皆の先に回ってもう一枚撮ってみた。暗闇に背を向けていると怖い。圧迫感なのか、視線なのか、「何か」を感じる気がする。 ええぃ、考え過ぎだ。もう一枚。と思ったらまた iphone がフリーズした。 え? するとケリーが 「ちょっと待った」 と声をあげた。 イヤです、あなたの「ちょっと待った」なんてキライです。 Kが「オーノー」と後ずさっている。 「オーノー」って何? ケリーが閉まったドアの前で顔をしかめている。 「開けましょうか?」とKが鍵をじゃらじゃら取り出した。それをケリーが止めた。 イヤーな感じだから、開けないで。 とケリーが言う。 「イヤーな感じ」?何?何? アタクシには、判らない。E が両手で顔を覆っている。 「この部屋、マズいでしょ。本来オフィスなのに物置になっちゃってるでしょ。」とケリーが聞くと同時に、R君が頷いていた。 「そうです。便利な位置で、大きな窓もついてて、オフィスにしたらいいのに、と僕いつも思ってたんですけど、物置です。」 数秒の気まずい沈黙が流れた。 何がどうマズいのだろう。聞いてみよう。 「ねぇ、」 と聞きかけたそのときだ。 閉まったドアの向こうから ごと... と鈍い音が聞こえた様な気がした。 いや、気のせいだ。 気のせいだよね? ケリーが顔をしかめたまま、「行くよ」とすたすた歩いていってしまう。 残されそうなアタクシ達は顔を見合わせたまま。 「ねぇ、今、何か聞こえなかった...?」 気のせい...? - - - 続く あるいは、目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.07 16:38:59
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