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♪たなひろの医食農日記♪

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2007年06月13日
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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 ここのところ「教える」と「伝える」の違いについて考えています。

 これはあくまで私の感覚なのですが、「教える」という言葉には、教えようとする側には「教えたい事柄」をそっくりそのまま相手に受け入れてもらいたいという意志を感じます。
 一方「伝える」という言葉には、「伝えたいこと」があるにせよ、相手がどう受け取るか、そこには「自由さ」「ゆるさ」があるように感じます。

 学校では「伝育」ではなく「教育」という言葉が使われます。一方、文化は「伝承」「伝統」と「伝える」という言葉が使われます。少し前、ブログ仲間の55savaさんが、『学生時代に「考える」授業が苦手だった。「考えなさい」といいながら用意された「答え」を出すために「考えさせられている」気がして』とコメントくださって「なるほど」と思いました。特に「食育」や「ゆとり教育」には「こうあるべき」という明確な答えはないと思うので、それぞれ個々人が出す「答え」に対してもっと「自由さ」「ゆるさ」があってもいい気がします。今取り組んでいる、「農と食をたのしも~会」でも、そういう視点を大事にしたいな~と思っています。

 一方、伝統や文化が「伝承」されずに消えてしまうのは「どうして伝えたいのか」の部分が伝わらず、「伝えたい事柄」だけが伝承された結果、「伝える」という言葉自体にもともと備わっている「自由さ」「ゆるさ」があるゆえに目に見える「時間」や「都合」に合わないからと、消えてゆくのではないでしょうか。伝統に限らず、環境問題のような「教えたい」というよりも「伝えたい」事柄にも同じことが言えそうです。「こういう理由で、歴史があって今に伝わっている」「こういう理由で伝えたい」という部分が伝わっていれば、そっくりそのままは伝承できずとも、伝えられた人たちがその人たちなりのやり方で「伝えていく」「実行する」ことができる気がします。

 

 
 





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最終更新日  2007年06月14日 00時38分34秒


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