地震の温度差
流通もほとんど戻り、防災グッズも整い、たまに来る余震におっ!?と思いながらも日常生活に戻っています。いつも行く美容室が、札幌でも震度6弱を経験し、道路があちこち陥没した地区でした。もともとは泥炭地で、玉ねぎ畑を埋め立てて宅地にしたところです。その美容室では、家が倒壊するかというほどの揺れを体験したそうです。沢山の額絵が落ち、ガラスは粉々。本棚も倒れてきて散乱。花瓶や戸棚の食器は8割方割れてしまったそうです。家の中で靴を履いて片付け作業に追われたとか。命の危険を感じたと言っていました。揺れた時にはとても立っていられず、後日、友人に「とても動けなくて、隣の部屋のお母さんを助けに行けなかった。」と話したら、「いやだ~!大げさな~!!」と笑われたとか。。。友人の所は揺れは感じたけれど、何も落ちることなく、「停電が不便だったけど、大したことなかったよね~。」と。。。確かに、うちも4個くらいの器が割れた程度で、棚の上のものは前に移動して本も何冊か落ちただけ。怖い思いもしなくて済んだし、停電が困ったくらい。その地区のマンションは外壁に大きくひびが入り、家の中のクロスも剥がれてしまったり、地下の駐車場の床がひん曲がってしまったりと相当な被害があったらしい。自分たちはラッキーだったとしても、被害があった人を思い遣る事が出来なくなってしまうとしたら、それこそが被災・・・な気がしてしまいました。この被災は復興しない・・・???震源地近くでは、まだ避難所生活をしている方がいます。今のこの状況を感謝して生きたいな~と改めて思いましたことよ。そんなちょっといやな気持でいた時に、TVで札幌の高校生に今回の地震についてのインタビューをしていました。高3の受験生の男の子。マンションに住んでいるそうで、停電で水が組み上げられず、近くの公園に水を汲みに行き、お年寄りの方の姿が見えないことに気が付いたのだそうです。それで、同じマンションのお年寄りの家を訪ねて、水を運んだあげたそうです。高3の男の子でさえ、重い水を階段で運ぶのは大変だったと。でも彼は言っていました。普段は人と関わらず、スマホだけ見て暮らしていた。スマホが見られなくなって人を見るようになって、いろんなことに気づくことができた。これからはもっと人と関わっていこうと思った。と。とってもシンプルで、ちょっと嬉しくなっちゃいました。そうそう、いろんな人がいるのさ。ちびこが来る前の風景。賑やかだったな~。