「１日１個のりんごは医者を遠ざける」はホント？

2005/11/20

「１日１個のりんごは医者を遠ざける」はホント？

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りんごがおいしい季節になりました。

有史以前から、長くりんごに親しんできたヨーロッパには、

「１日１個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあります。

日本人がりんごを食べるようになったのは明治時代。

りんごは文明開化の波に乗って、

暮らしの知恵と一緒に日本に伝わってきたようです。

でも、りんごってホントにそんなに身体にいいの？

たとえば、風邪のときにすりおろしりんごを食べるのは、

よく知られた生活の知恵ですね。

親子2代30年間無農薬ジンさんの「富士」5kg

りんごに豊富に含まれるペクチンという食物繊維には、

腸内の粘膜を保護する働きとともに、

腸内の環境を整える働きがあります。

また、水分が多いので脱水症を予防し、

お腹をこわしてしまった後の回復食によいのです。

りんごには、ペクチンのほかに

カリウムなどのミネラル類も豊富。

カリウムは、体内の余分なナトリウム（塩分)を体外へ

排出するため、血圧を下げる効果があります。

さらに、ペクチンには悪玉コレステロールを減らして

善玉コレステロールを増やす作用もあり、

動脈硬化の予防効果が期待されます。

血圧を下げ、動脈硬化を予防することは、

心臓病や脳卒中の予防につながりますから、

りんごが「医者を遠ざける」といわれてきたのもうなずけます。

ちょっと意外なりんごの効用は、虫歯予防。

シャキッとした歯ざわりのりんごをかむことで、

歯肉が丈夫になり、唾液の分泌もよくなって、

虫歯や歯肉炎などを予防する効果があるのです。

りんごの果肉が歯についた食べかすを落としてくれる作用も。

りんごは食後のデザートにおすすめというわけですね。

りんごの効用はほかにもいろいろ。

りんご酸などの有機酸は、疲労の原因に

かかわる乳酸を減らすとともに、新陳代謝を活発にして、

疲れを取り除いてくれるのだそうです。

また、ペクチンの整腸作用による便秘の予防と

解消の働きも、見逃せません。

ことわざに伝えられる先人の知恵には、改めて驚かされます。