バイバイ、ないよ。
2号は2才の時に喘息様気管支炎で入院したことがある。風邪がなかなか治らず、病院にも通っていたにもかかわらず、だ。ぜ~ぜ~こんこん眠れない毎日。2号が2才じゃ1号は当然3才。しかも離婚したてで母子寮に入っていた時だった。当然付き添ってなんかやれない。まぁ一応完全看護でもあったから。周りの友達に頼んで、何とか夕飯までを2号と過ごす。小さな檻に二人で入って俺は寝た降りをしてみる。でも2号はわかっているから当然寝るわけない。ギリギリまでねばっても、時間はきてしまう。小さな檻にしがみついて2号は毎晩泣いた。穴と言う穴から汁を出しまくって。「バイバイ、ないのーっ!バイバイ、ないのーっ!」俺は毎日泣きながらバスに乗り1号の所へ帰った。あれから8年たって、2才の時ほど重症ではないけれど、あのときしてやれなかったから、今してやるよ。バイバイ、ないよ。ママが隣で寝てやるから安心して眠りなさい。小学4年生に付き添いは甘いかも知れんが、俺の自己満足さ。