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探偵の愚痴をきいてください

探偵の愚痴をきいてください

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2005.06.14
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カテゴリ:探偵
じいさんは、淑女の自宅から少し離れた場所で車を停め、車を降りました。


じいさんは助手席を開け、エスコートします。

ちょっと照れながらお互いに顔お見合わせたあなた達・・・
はた目には、とっても幸せそうに映りました。



私 「じいさん、何かの間違いだろ!?あなたは約束を破る男ではないはずだ」



しかし、何度手持ちの写真と照らし合わせてみても・・・
15年の月日を経ているにも関わらず・・・それはMさんだと、私には分かったのです。

彼女は15年分の歳を取ったようには見えませんでした。

じいさん、あなたにはそれが魅力的に映ったのでしょうが、
正直、私には不気味でしたよ。


15年前、二人は不倫関係が発覚し、別れを余儀なくさせられました。
当時ナベさん(じいさん)が62歳、Mさんは57・・・世に言う高齢カップルの破綻です。



「もうお互いに会うことはしない・・・もちろん連絡も取らない」


そう言ってあなた達二人は、依頼者の目の前で泣いたのです。
その場に同席したMさんのご主人は亡くなったそうですね。


あなた達二人を許した・・・
今では、さぞかし無念な想いでしょう。


法的には・・・今となっては意味のない約束なのかもしれません。
3年の消滅時効はとうに過ぎています。


しかしながら、依頼者、Mの夫・・・二人はあなた達を信じてやり直す道を選んだのです。
二人の信頼を裏切ったあなた達がどこへ行くのか・・・


私はそれを見届けなければならなかったのです・・・・・・・


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Last updated  2005.06.14 21:54:17



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