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探偵の愚痴をきいてください

探偵の愚痴をきいてください

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2005.08.31
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テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:探偵
呆然とその場に立ち尽くす不良Bの眼は、さながら子犬のようでした

あからさまに怯えるというのではなく、あくまでも無表情で・・・
それでいて、どうしていいのかわからないといったように、時折私に視線を投げかける姿・・・


さあ、この若者は私が導いてあげなければ・・・
そんな想いで私のほうから切り出したのです



私 「これが何か分かるか?」
  
   (自身の手の平を開き、彼に見せる)




そこには、不良Aの若い髪の毛がごっそりと、張り付くように存在していたのです(怖)




私 「30秒後には ここにお前の髪の毛がある・・・」 (ニヤリ)





彼は自分に降りかかるであろう災難を瞬時に感じ取りました。
当然と言えば当然・・・


特等席で観戦していた彼には、それが何を意味するものか・・・
どんなにか痛烈なものか・・・。

彼はそれを仮想体験したようなものです。文字通り痛いほどに(笑)





不良B 「・・・スイマセンデシタッッ!! 

        勘弁してくださいィィ!!」






直立不動の姿勢から一転し、瞬時に腰を折り曲げ、頭を垂れた姿が
その場に似合わないほどに美しく・・・
一方で妙に腹立たしかったのを覚えています






私 「エッ?  勘弁しないよ 絶対に・・・」   
         (あっさりと言いました)




だって不良Aがやられてる時に助けないで、ただ見てたゲス野郎です
それってムカつきませんか?





「一対一の戦いに水をさすのは野暮」
・・・なんて美学はまやかしですですよ・・・




だって不良Aはあんなになっちゃったんですよ。
(詳細は控えさせていただきます^^)


それに彼の場合は明らかに、ビビッて手が出せなかっただけの様子でしたしね。





私 「君は確か俺のこと やちゃうか? って言ってくれたよね?
   
    今がその時ですよ^^」 

     (教師が生徒を諭すようにww)








不良B 「・・・誠に申し訳ない」  
   
     (不祥事の際の会社役員の如く・・・ww)








私 「一発で許してやる 顔出せ・・・!」





彼は何度も命乞いをしましたが、やがてついに諦めたようです
決心すると私に顔を差し出しました



仁王立ちし、歯を食いしばる不良B・・・
これから繰り出されるであろう強烈な一発に耐えられるように

事実強烈な一撃が彼を襲いました















キーン!!





不良B 「いッ!?・・・・・」






あまりにも短い悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる不良B・・・
その見開かれた視線は、一瞬だけ私の顔を見上げたようでした
そして、次の一瞬・・・彼の意識は別の世界へと旅立っていたのです




そう・・・。私は彼の キン◆マ を蹴り上げたのです・・・!!



(完)

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Last updated  2005.08.31 20:33:01



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