テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:探偵
呆然とその場に立ち尽くす不良Bの眼は、さながら子犬のようでした
あからさまに怯えるというのではなく、あくまでも無表情で・・・ それでいて、どうしていいのかわからないといったように、時折私に視線を投げかける姿・・・ さあ、この若者は私が導いてあげなければ・・・ そんな想いで私のほうから切り出したのです 私 「これが何か分かるか?」 (自身の手の平を開き、彼に見せる) そこには、不良Aの若い髪の毛がごっそりと、張り付くように存在していたのです(怖) 私 「30秒後には ここにお前の髪の毛がある・・・」 (ニヤリ) 彼は自分に降りかかるであろう災難を瞬時に感じ取りました。 当然と言えば当然・・・ 特等席で観戦していた彼には、それが何を意味するものか・・・ どんなにか痛烈なものか・・・。 彼はそれを仮想体験したようなものです。文字通り痛いほどに(笑) 不良B 「・・・スイマセンデシタッッ!! 勘弁してくださいィィ!!」 直立不動の姿勢から一転し、瞬時に腰を折り曲げ、頭を垂れた姿が その場に似合わないほどに美しく・・・ 一方で妙に腹立たしかったのを覚えています 私 「エッ? 勘弁しないよ 絶対に・・・」 (あっさりと言いました) だって不良Aがやられてる時に助けないで、ただ見てたゲス野郎です それってムカつきませんか? 「一対一の戦いに水をさすのは野暮」・・・なんて美学はまやかしですですよ・・・ だって不良Aはあんなになっちゃったんですよ。 (詳細は控えさせていただきます^^) それに彼の場合は明らかに、ビビッて手が出せなかっただけの様子でしたしね。 私 「君は確か俺のこと やちゃうか? って言ってくれたよね? 今がその時ですよ^^」 (教師が生徒を諭すようにww) 不良B 「・・・誠に申し訳ない」 (不祥事の際の会社役員の如く・・・ww) 私 「一発で許してやる 顔出せ・・・!」 彼は何度も命乞いをしましたが、やがてついに諦めたようです 決心すると私に顔を差し出しました 仁王立ちし、歯を食いしばる不良B・・・ これから繰り出されるであろう強烈な一発に耐えられるように 事実強烈な一撃が彼を襲いました キーン!! 不良B 「いッ!?・・・・・」 あまりにも短い悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちる不良B・・・ その見開かれた視線は、一瞬だけ私の顔を見上げたようでした そして、次の一瞬・・・彼の意識は別の世界へと旅立っていたのです そう・・・。私は彼の キン◆マ を蹴り上げたのです・・・!! (完) 楽天ブログランキング また始めました↑ 1日1回クリックしてくれると嬉しいです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.31 20:33:01
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