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探偵の愚痴をきいてください

探偵の愚痴をきいてください

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2005.09.24
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カテゴリ:探偵
名刺1



男達 「どうも、ごちそうさんでした^^」


店員女性 「マタキテクタサイネ」



上司 「おいっ!!田中、あの娘に名刺渡しとけよ!!」

田中 「でも、それはちょっと早いと思います・・・」


上司 「いいから!! チャンスだぞ。 ほら、いけっ!!」 (後押しする)




田中 「あの・・・」


店員イザベル 「ハイ、ナニ?」



田中 「これ僕の名刺です。受け取ってください」



イザベル 「アア。アリガトネ^^」



田中 「あっ、ちょっと待って。 メールアドレスも書いておきます」



イザベル 「・・・・・・」



名刺2




田中 「はい、どうぞ」

イザベル 「ドモ・・・」



田中 「あの・・・よろしければ、イザベルさんの連絡先を教えてもらえませんか?」



上司 「田中!! お前も手が早いなぁ。 なぁ、みんな。」 (冷やかしの笑い)

部下 「田中もなかなかやりますねェ」 (つられて、バカ笑い)





イザベル 「ワタシデンワナイ。パソコンナイ。レンラクナイ」


田中 「エッ? そ、そうですか・・・」




上司 「・・・・・・さて、そろそろ帰ろうか」 (聞かなかったフリ)


社員一同 「・・・お疲れ様でした」



そう言って、彼らは、それぞれの家路についたのです。
憔悴する田中君をケアする同僚は、誰一人いなかった・・・






田中君の足取りは重く、見ているこちらが心配になるほどでした。
フラフラと歩いては、目的の駅を通り過ぎたことに気付き、Uターン。
誰もいない公園のベンチに座り、ボーッっとしていることさえありました。


そして、京浜東北線の電車に到達した頃、彼は、ついに涙したのです。
人目もはばからずに・・・



 「ウッ、グゥー、オエッ」



堪えようとすれば、するほどに、涙は彼の頬をつたいます。
異様な、嗚咽にも似た声が、静寂な車内に響く・・・


満員電車は、ある種、異様な雰囲気に包まれました。
彼を心配するもの、笑う者、迷惑そうに睨みつけるもの。


数十人の人々がひしめく中で、彼が泣く理由を知る者は、私だけだったのです。
私は、彼を笑う者を見ると、無性に不愉快に思いました。



そう、彼は、本気でイザベルを愛していたのです。



彼は、上司を殺めるかもしれない。
私は一人、そんなことを考えていました(笑)



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Last updated  2005.09.24 19:39:10



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