テーマ:仕事しごとシゴト(23623)
カテゴリ:探偵
衝撃は一度に留まらなかった。
アゴ男は次々と大衆を指名し、その誰もが儚い命を刈り取られた。 老若男女容赦なし。 よもや、日本国内で公開処刑が行なわれるなんて事を、 一体誰が想像しただろうか・・・。 その凄惨な光景を目の当たりにしながら、私はある種不思議な感覚にとらわれていた。 殴っては倒れ、また殴る・・・ 規則的な間隔、機械的に執り行なわれる行事を、ただを呆然と眺めていた。 この世の出来事ではない・・・と。 そう、私は不覚にも現実逃避を試みていたのだ。 会場の生気が次々に失われていく中、私はやっとのことで正気を取り戻した。 実に、十数人の命が失われた頃だった。 「何とかしなければ・・・」 私は、ありったけの知恵を振り絞り、 ついに一つの結論を導いた。 「殺るしかない」 コンバット◆◆◆を片手に、密かに彼の背後に近づいていく私を、 大衆の何人かが不安な目で見つめた。 その眼差しが、私にとっての命取りだったのだ。次の一瞬、 素早く振り返ったアゴ男の悪魔の目が、私を捕らえて離さなかった・・・。 アゴ男 「次はお前か (ニヤリ) エー、皆様。待ちきれない方いるようなので、少々順番を変更します」 私は、愚かにも自分の寿命を縮めていたことに気付いた。 楽天ブログランキング 参加しています↑ 応援クリックしてくれると嬉しいです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.12 13:51:49
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