◆探偵の妻
先日のことです。久しぶりの休日に自宅でマッタリしていると、車載スピーカーの声が聞こえてきます。「献血にご協力ください。「~~公民館」でお待ちしております」妻 「献血だって。しばらく行ってないよね。」私 「そうだね・・・」妻 「そろそろ、健康チェックしないと。・・・よし、行こう!!」私 「・・・行きますか(´_`。)」 (内心・・・たまの休みに、血を抜きに行くの? カモ~~ン,give me a break(笑)我々は、健康維持のため(動機が不純ww)定期的に献血に行きます。自らの健康具合を測るのに、血液成分表は重宝するものです。(数年前の検査結果) ↓私・・・中性脂肪値が標準範囲をオーバー。妻・・・コレステロール値がオーバー。これ以来、巷では「高脂血しょう夫婦」の異名を持つことになり、不名誉なことこの上ありません(笑)この屈辱を受けて以来、我々は健康に気を使っているのです。公民館に着くと、問診に並びます。献血係員 「現在の健康状態を、この用紙に記入してください」ひと通り記入が終わり、用紙を提出した我々。思えばこれが、悲劇の始まりだったようです。係員 「400cc献血にしますか? 200にしますか?」この時、私は思い出しました。私が初めて献血した、今から8年ほど前のことを。あれは忘れもしない、調査時間の合間のことです。ターゲットが勤務先に入ったため、夕方までは調査継続の必要がなく、暇つぶしに、近くの献血ルームを訪れたのです。初めての献血ということもあり、体がびっくりしたのでしょう。400ccの「成分献血」でしたが、それが終わった後フラフラになってしまい、夕方からの張り込みがまともにできなかったという思い出です・・・その日の調査の結果は最悪でした。しかも、本日は成分献血ではなく、体への負担は未知数です。そう、私は「成分献血」しか受けたことがなかったのです。そんなわけで、私は迷わずに、こう答えました。私 「200ccでお願いします(o・_・)」妻 「ぷぷっ^^ 200だって。子供じゃないんだから」妻は笑いを堪えきれない様子。しまいには、係員までつられて笑っています。妻 「400にしなよ」私 「・・・じゃあ、400で」血液チェックをした後、献血ルームに到着。結構献血って人気があるんですね。そこには献血待ちの人々が数人。10分ほど待っていると、まず妻が呼ばれ、200ccの献血を行います。妻は献血車の奥の方で献血を開始。やがて、私も呼ばれました。私の位置は、入口に入ってすぐのところです。ぶっとい針を刺されると、勢いよく血が抜けていきます。初めての体験に、一抹の不安を感じた時でした。こんなに勢いよく血が飛び出して、大丈夫かしら・・・私の心配をよそに、終わりの時間が訪れました。妻よりも先に、私のほうが終了になったのです。どうやら、妻は血の出具合が悪かったようです。血管が細いと、このように遅くなるのです。係員 「終了です。それでは、針を抜きますね。気分は悪くないですか?」私 「ぜんぜん大丈夫です^^」係員 「1,2,3, はい!!」(針を抜く)私の内心 (やった!!何事もなく終わった・・・。良かった^^)安心して欠伸をした時です。突然、目の前がボンヤリしてきました。次に、首から上の血の気が引いていくのを感じ、言葉を発することさえ、困難な状態に陥ったのです。私 「う~・・・」顔面蒼白の私を見て、係員はすぐに気付きました。「大丈夫ですか!?・・・。イスを倒しますね!!」私 「・・・・・・」(声が出ない)献血イスは自動で倒れていきます。どんどん、どんどんと倒れていき、ついにはひっくり返った状態になりました。頭は地面につきそうなくらい、足は逆に一番高い位置に・・・まぁ、頭に血を上らせようってわけですね。最悪です・・・・・・。何がって、ここは献血車の入口ですよ!!献血待ちで並んでいる人が数人・・・彼らから、丸見えなんですよ(笑)あたしゃ、動けないし顔を隠せないし、視線をかわす事は不可能なんです!!数分すると少し気分が良くなってきました。私は、献血待ちの人々に申し訳ない気持ちになり、係員に言いました。私 「もう大丈夫です・・・」言っていて、大丈夫じゃないことは分かっていたんです。でも、この場から逃げ出したかった・・・・。係員 「顔色が悪いですよ。まだ駄目です!」(きっぱり)やがて、ついにその時がきました。献血を終えた妻が、献血車を降りるため、私の横を通過したのです。(●~▽~ (●~▽~ (●~▽~ アハハハハー(●~▽~彼女は、なんとか声を押し殺しつつも、大口を開けて笑いながら、通過していったのです・・・・・・。私はこの時の妻の顔を、一生涯忘れることができないでしょう・・・。意識がもうろうとする中で私は思ったのです。「もう、二度と朝はこないだろう」・・・と(「勝新」の本より抜粋ww)楽天ブログランキング参加してます↑ 1日1回クリックしてくれると嬉しいです♪