「びっくり箱」 浮気はなぜばれる? ナニワの探偵君の裏話
「女がいるようだったら、教えて」それは、いるかいないか調べるだけのカンタンな調査だった。奥方のほうも、大体浮気の相手のめぼしはついていたらしい。「浮気相手のめぼしがついている」なんて状況は多い。女性の勘はするどい。一週間程しらべてみた。やはり・・・いた。奥方の勘も当たった。「いましたよ、相手はおっしゃっていた女性ですね」と報告「そう・・・」と数秒の沈黙があって「次に、会っている状況があったら教えてください」そして「私が現場に行きます」と・・依頼者は言った。数日後、依頼者から電話。「明後日は仕事で遅くなる。と言ってますので、明後日に浮気相手と会うと思います。」とのこと。女の勘は鋭い。その日、やはり旦那は動いた。場所は女のアパート旦那の車はアパートの駐車場に止めてある。スモーク張りの、いかにも「浮気仕様」のオデッセイだった。奥方には30分程前に連絡していた。奥方が到着。そして・・・・「ありがとうございます。ここでいいです」と言って彼女は、「浮気仕様」のオデッセイの方へ歩いてゆく。そして・・・オデッセイのスペアキーを取り出して。後部座席に乗り込み・・・ドアをロックした。「ガチャ」というオートロックの音がしたきり場末のアパートの駐車場はまた、静けさを取り戻した。ただ一点を除いて、僕らが到着する前となんら変わらない。そう、ただ一点だけが違う。そう・・・「怒りに燃えた、奥方がオデッセイの後部座席に潜んでいる」という一点・・・そして、オデッセイは「びっくり箱」になった。僕は現場を離れた。その後、「びっくり箱」がどうなったのかは知らない。10年後の今でも、たまに気になる。つづく--------------------------------------------------次回「ソニー」そう、あのSONYです。さて・・・どういう話でしょうね?皆さんの推理やコメントをお待ちしてます。寒いですね。張り込みはたまらんですわ・・・はよ、ぬくう(暖かく)ならんかな・・