49歳の着物生活:普段着ウールのお直し
以前から調子の悪かったミシン。お嫁入り道具の一つなので、もう25年も使いました。糸調子が悪いわ、目が飛ぶわ、音が高いわで、とうとう買い換えてしまいました。ミシンを買ってどうしてもしたかったのがウールの着物のお直し。身幅が広くて、動いているうちに衿が詰まってきてしまうものが3枚あって、脇を詰めたいと思っていたのです。先に詰める分を縫ってからもとの縫い目をほどいて縫い代を割ろうとしたら・・・着物の仕立て方も仕立てる人によって違うと言うことを発見しました。私は着物の脇とはこういう風に縫うのだと思っていたものです。でもこれには重大な欠点が・・・。拡大すると縫い目を直接割っているので、裾に力がかかった時に糸が切れてしまったようです。で、直そうとする1枚をよーく見てみたら、縫い代を割らずに全部片方へ倒してありました。これなら、縫い目に力はかからないけど、厚い生地だとすそをまつるのがたいへんそう。次の1枚は、なんと脇線が二重になっていました。おおっこれなら、縫い目を割っても、そこには力がかからないし、縫い代の一部だけを片方へ倒して後は割るので裾もそんなにゴロゴロしません。おまけに、それまでの脇線で縫い代を割れば、元のミシン目をほどく必要もないし、この方法で全部脇を詰めました。和裁の知識がないのでよくわかりませんが、私が一番着易い身幅は、どうもおくみの端が腰骨の出っ張りにかかるくらいのようです。音の静かな、糸通しの付いた(老眼で針に糸が通しにくいので)、ボビンケースの要らない新しいミシン。和裁の練習にと買ったウール反物に手をつける日も近い とてもうっかりしていたのですが、ミシンを買った翌日の今日から近所の呉服屋さんの閉店セールが・・・。いつもはひっそりの店先が、この寒さにも係わらず大賑わい。私はミシンを買った事をちょっぴり後悔して、浴衣帯1本1000円也を買っただけで帰ってきました。トホホ