熊野古道 中辺路
(山ではないけれど、一応標高差600メートルを上り下りするのでこのカテゴリーに入れる。) 2002年12月1日に歩いた熊野古道・中辺路の滝尻王子から牛馬童子口まで、もう一度歩いた。滝尻王子の駐車場に車を止め、牛馬童子口からバスで滝尻に帰ってくる予定でバスの時刻を調べると、13時55分の次は15時14分、できれば13時55分に乗りたいと、朝6時30分に家を出るつもりだったのだが、二人とも寝坊してしまって起きたのが6時30分だった。結局7時30分の出発だったが、以前より高速道路が南進しているので到着がちょうど9時。前回は、滝尻を10時5分出発で14時40分に牛馬童子口に到着しており、前回と同じスピードで歩けば間に合うと思ったのだが。 滝尻王子から急坂を上り、胎内くぐりを初体験して不寝(ねず)王子に着く。 高原(たかはら)熊野神社手前の針地蔵にちょっとお参り。普段着にしている義母のウールの着物、洗うたびに繕わなくてはならないので、よ~くお願いしておいた。 高原熊野神社の手前くらいから左足首が痛み出し、先に進むか下りるか真剣に迷ったが、少し休むと痛みが治まるので休み休み行くことにした。高原霧の里から山道に入ると古道っぽい石畳の道が現れた。 大門王子跡。ここでフランス人男性と日本人女性のカップルに出会う。 十丈王子跡には太陽光パネルが乗ったトイレが新設されていた。ここでお昼ご飯にしたのだが、前回より20分も遅れていることに気が付いた。 このままでは13時55分のバスに間に合わない!!と先に行っていた国際カップルを追い越し、「歩くのが速いですね~。」と言われたが、12年前ならもっと速かったのに・・・。 最後の大坂本王子も急いで撮ったのでブレブレ。 ここから10分ほど歩いたところで車道が見え、そこを緑色のバスが通り過ぎた。時刻はまさに13時55分。日本人の時刻を守る性格を恨んだ。結局5分遅れで牛馬童子口に着き、次のバスまで1時間以上もあるので、牛馬童子像を見に行くことにした。バス停からすぐの登り口。紅葉の絨毯が綺麗だった。 牛馬童子像。右は役行者像。 前回来たときは無傷だったのに、口から延びる傷が痛々しい。首から上はレプリカらしいが、全く違和感がなく驚いた。右手から牛の方へも傷が入っている。以前はこれも無かったような気が・・・。 翌12月1日、毎日新聞の夕刊の連載小説「孤道(こどう)・内田康夫」が新しく始まり、その冒頭が牛馬童子像の首切られ事件だったので、あまりのタイミングの良さにびっくり。 26674歩 かなや明恵峡温泉