2015年7月20日レンゲ辻
梅雨明けが発表され、登山日和の7月20日、大峰の山に登った。この日は山頂を目指すのではなく、女人結界門があるレンゲ辻へレンゲ坂谷を登り、山上辻を経て法力峠から母公堂へ下りるコースをとった。逆コースにするか迷ったのだが、母公堂の堂守さんに尋ねたところ、レンゲ坂谷は雨の後は非常に滑りやすく、下る途中で滑ってけがをした人が居たとのことだったので、谷を登ることにしたのだ。母公堂より数キロ奥にある大峰修行のメインルート、清浄大橋から山上ヶ岳への登山口にある女人結界門。 もちろん私たちはここから中に入れないので、清浄大橋の下を流れるレンゲ坂谷沿いの道を登った。林道を20分ほど歩き、沢沿いというより、時々沢を横切りながら登っていく。途中、木漏れ日を浴びてキラキラ光る滝が涼しげだった。 さすがにこの道は登山者が少ないのか、台風後のせいか、道が荒れていた。。道を探す場面もあったが、何とか2時間かけてレンゲ辻にたどり着いた。レンゲ辻付近から見た山上ヶ岳・東の覗・・・かな? 山上辻に向かう途中で見た花。青空に白い花が輝いていた。 左から稲村ヶ岳と大日山。 山上辻にある稲村ヶ岳山荘の前で昼食を摂り、小屋の管理人さんがいつも用意してくれているお茶を頂いた。山荘に下りる階段の途中にオオヤマレンゲが植えられていることを管理人さんから教えてもらったのは大収穫だった。 法力峠を目指して下りている途中で見つけたホトトギス。蕾が何とも言えず可愛かった。 母公堂に寄り、堂守さんに無事下山してきたことを報告した時、「山上ヶ岳に登りたいな~」とつぶやいたら、お堂の正面に連れていかれ、女人禁制になった理由を延々と聞かされた。「役行者がお母さんが修行についてくると危ないからと女人禁制にしたのであって、決して女性蔑視ではない!!」と強調しておられたが、最後に「お母さんが足手まといになった。」と本音が出た。 普段山とは縁がないような人でも、「大峰修行」と称して山上ヶ岳に登る。”危険”ということでは北アルプスや鳥取の「投げ入れ堂」のほうがよっぽど危険だと思う。装備をきちんと整え、山登りを常々楽しんでいる山ガールや山オバチャン達は決して足手まといにはならない。以前のブログにも書いたと思うが、修行の行われる開山期間中は、長く続けられた伝統文化として女人禁制を尊重するが、それ以外の期間は単なる「山」として開放してほしいと切に願う。 21334歩 天の河温泉