大辺路・長井坂途中までと骨折
2月21日、3週間ぶりに歩きに行こうということになった。本当は山に霧氷を見に行きたかったのだが、気温が高く、それならと久々に熊野古道へ行くことにした。大辺路では長井坂が世界遺産。和歌山を朝7時に出発、8時半過ぎにJR周参見(すさみ)駅前の海岸に車を停め、見老津(みろつ)駅まで歩くことにした。周参見駅前の海岸。 山道に入るまで1キロほど海岸沿いの車道を歩く。いつも山ばかりなので、海の風景は新鮮だったし、ここらあたりの海はゴミひとつなくとても綺麗だ。 生コン工場の敷地の奥にある馬転坂(うまころびさか)登り口。中辺路に比べて通る人も少ないのか、荒れていた。 大串峠を越えると見晴らしの良い造成地に出、そこに海のほうを向いておられる観音様がいらっしゃった。海で亡くなった方々の菩提を弔っておられるのだろう。 この造成地で馬転坂は寸断されてしまったらしいが、国道へ下りる直前の急な下り坂にその名残を見た気がする。国道との分岐点にあった看板。 この看板で国道と別れ、上り坂になった車道を歩いてJRの線路のトンネルの上を行く。鉄道マニアなら、電車の写真を撮りたい所だろう。 タオの峠の登り口。 ご覧のとおり、枯れ枝がたくさん落ちている。5か月前のこともあるので、足元には注意していたはずなのに、境目石の手前で枯れ枝に右足が引っ掛かり、左手首に体重を預ける形で転んでしまった。転ぶ直前に足元に長い枯れ枝が見えたので、蹴とばそうとしたのが、びくともしなかったのだ。左手に持っていたストックがかなり深く土に刺さっていたので、もしかしたら偶然その枯れ枝の端をストックの傘の部分で押さえつけてしまっていたのかもしれない。ストックを引き抜こうとしたら左手首に痛みが走った。2本まとめて右手に持ち、ようやく起き上がったのだが、歩いているうちに左手首がどんどん腫れてきた。山道からまた車道に出て和深王子まで来たとき、日差しがやたらまぶしく感じた次の瞬間、目の前が緑色一色になった。「これはやばい!!貧血状態だ!!」夫に告げてハイキングは即中止、引き返そうということになった。幸い民家が多い所だったので、見かけたおかあさんにタクシー会社の電話番号を教えてもらい、無事周参見駅前まで帰ってくることが出来た。この時まだ12時前。周参見にも救急病院はあるとタクシーの運転手さんが言ったが、こっちが誘っておきながら途中で中止したうえ病院にまで、友人夫妻を付き合わせるのも申し訳なく、和歌山に帰ることにした。途中、冷湿布を買う為に薬局に立ち寄ったら、隣に帰りに寄るはずだった温泉が有った。同じく運転手さんの話では、「美人の湯」として名高い龍神温泉に匹敵するほど良い温泉だそうな。いつかまた絶対来ようと思った。和歌山に着いたのが午後2時過ぎ。救急医療情報センターで紹介された病院で診察してもらったところ、やっぱり骨折していた。と言ってもヒビだったので、「この程度で良かったですね。」と言われたが。 ギプスをすると指が腫れることもあるとのこと、指輪を外す時が一番痛かった。「ギプスの状態を確認する必要があるから絶対に明日も来てください。」と言われ、翌日もう一度その病院へ行って正式な傷病名を尋ねたら、橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)だと教えてくれた。その病院は今年2月から毎週土曜日だけ整形外科の診療を始めたらしく、土曜日だったら少々遠くても夫に車で送り迎えしてもらえるから、治るまでここで診て頂こうと思っている。 ところで、救急の診療代ってびっくりするほど高い!!今後、休日に病気やけがをしないよう、一層心がけよう。 11006歩 リヴァージュ・スパひきがわ 渚の湯(予定)