2018年1月28日 観音峰山(1348m)
先週高見山に行ったが、最強寒波が続いている今は観音峰山。案の定、吉野に入ると民家の屋根や路肩に雪が見られ、黒滝を過ぎると道路も真っ白。川合から洞川へ登る急カーブの上り坂は、除雪されてはいるものの、ノーマルタイヤでは絶対登れない状態だった。いつも通り朝6時に出て、虻トンネル洞川出入口の観音峰登山口に着いたのが8時30分。到着時の気温は-9度だったのだが、登山準備をしていたらいつの間にか-7度になっていた。スパッツ・アイゼンを着けて、8時40分登山開始。この日は午後から雪になるとの予報だったが、登っている時は見通しが良く、第一展望台からも弥山や頂仙岳が綺麗に見られた。9時25分、つららポイント。9時45分、観音平では青空も。10時8分、観音峰展望台到着。弥山に少し雲がかかっている。大日山、稲村ヶ岳に日が当たり、雪がキラキラ輝いて綺麗だった。金剛山、葛城山、二上山もくっきり。10時30分、展望台から一登りした所のビューポイント。山頂へはここから少し下り、また一登りするのだが、ここからが霧氷の一番綺麗な所になる。山頂直下、雪が深い。下り、雪に足を取られた夫が、アイゼンでスパッツを破ってしまった。真っ白な霧氷も。11時、観音峰山頂。スノーシューを履いて法力峠へ向かう先客グループと別れ、私たちは元来た道を戻った。帰り道でも、霧氷や雪が積もった木々の写真を撮りまくる。11時45分、再び観音峰展望台。予報通り雪が降ってきて、稲村方面もかすかにしか見えない。観音平まで下りた時、いきなり、「転倒して肩を脱臼したケガ人を迎えに、もうすぐここにヘリコプターが来ます。」と言われた。右手を左手で支えてうつ向いている人がケガ人だろうと察し、首元が寒そうだったので友人の奥さんがひざ掛けを肩にかけてあげた。とりあえず、お昼ご飯を食べ、前日に衝動買いしてしまったデザートのイチゴ大福も大慌てで食べ、ヘリコプターの到着を待った。やがて、音がきこえてヘリコプターが見えた。小屋の中に入れと言われたが、救助の瞬間を見たいと外で待っていたら、羽の回転がものすごく、一瞬で辺りが猛吹雪になってしまった。慌てて小屋に避難。やがて救助隊の方が降りてきた。ヘリコプターが下りられる場所がないので吊り下げて救助するらしく、その準備をする間しばらくヘリコプターが上空を離れるというので、雪で真っ白になったやかんを慌てて片づけ、再びヘリコプターを待った。下山してきた団体客で小屋があふれたので、私たちは外へ出て大木の陰に隠れた。12時53分、やはり猛吹雪で、吊り下げられていく姿をとらえることはできなかったが、かろうじて黄色いリュックが確認できる。ケガ人は年配の男性で、「ケガが治っても家族に山登りを止められるかもしれないね。」と話しながら山を下りた。夫はお気楽に、「ブリザードに耐えて立つ南極のペンギンの気持ちがよく分かった」とか言ってたけど。 14479歩 天の川温泉 (源泉16度、あまりの気温の低さで加温が追い付かず、38度と低温だった。)