テーマ:動物愛護(608)
カテゴリ:猫ボラさんに読んでほしい
突然ですが、書籍のご紹介です。
このブログを始めたときから、いつか紹介しようと思っていた本。 動物愛護の本じゃないんですけどね。 愛護系の掲示板って、荒らされやすいでしょ。 荒らしさんって、いろんな口実でからんでくるわけですけど・・・・・・ 一時期、某掲示板で、しつこく書かれていた「呼称」の問題。 呼称といっても、ネットだから、ただのハンドルだけど。 「○○先生」というハンドルの人物について、そのハンドルが文中に登場するだけで、「先生と呼ぶ=崇め奉る」と決めつける意見?があって。 「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という言葉もあるのにね。 それを ROM しながら、いつも思い出したのが、曽野綾子さんの「天上の青」のこのくだりです。 「これは僕が警察官だということを離れての質問です。あなたは宇野富士男のことをいつも 敬語で喋る。どうしてです」 「人を殺したんですもの、呼びつけにして当然ですわね」 雪子は檜垣の質問を考えながら答えていた。 「でも、私は昔母から、人を見てものを言うな、って教わったんです。職業や社会的地位を すぐ計算して、偉い方には丁寧な口をきいて、そうでない人には見下げたような言葉遣いを するほど、浅ましいことはない、って骨の髄まで覚えこまされたんです。 宇野さんのことをどれだけ罵倒なさってもいいのは、あの賢ちゃんってお子さんを殺され たご両親だけですわ」 新潮文庫 天上の青(下)p262 これが、私の頭の中では、こんなふうにも読めるのです。 「あなたは○○のことを いまだに○○先生と呼ぶ。どうしてです」 「イヌやネコを××したんですもの、呼びつけにして当然ですね。でも・・・・・・」 もちろん、荒れている掲示板でこんな穏やかな問答はあり得ないんですが。 「先生と呼ぶなんて!!!」って糾弾しようとする人たちより、私はこの「雪子」のほうが好きですよ。 呼称の問題は、ほんの一例にすぎませんが・・・・・・ もしも「雪子」や曽野綾子さんが、愛護系の"荒れてる"掲示板を見たら、あまりの幼稚さに呆れるだろうなあ。 曽野綾子さんの本を読んでいると、「これ、掲示板であんなこと書いてる人たちに読ませたい!!」と思う文章がよくあるのです。 楽天ブックスで、簡単なストーリーが見られます。 ・天上の青(上巻) ・天上の青(下巻) 荒らしさんも、荒らしさんじゃない方も、もし機会があったら手にとってみてくださいね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月18日 01時06分02秒
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