2198875 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

猫と財布に優しい生活

猫と財布に優しい生活

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006年06月17日
XML
テーマ:動物愛護(608)
突然ですが、書籍のご紹介です。

このブログを始めたときから、いつか紹介しようと思っていた本。
動物愛護の本じゃないんですけどね。

愛護系の掲示板って、荒らされやすいでしょ。
荒らしさんって、いろんな口実でからんでくるわけですけど・・・・・・

一時期、某掲示板で、しつこく書かれていた「呼称」の問題。
呼称といっても、ネットだから、ただのハンドルだけど。
「○○先生」というハンドルの人物について、そのハンドルが文中に登場するだけで、「先生と呼ぶ=崇め奉る」と決めつける意見?があって。

「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という言葉もあるのにね。


それを ROM しながら、いつも思い出したのが、曽野綾子さんの「天上の青」のこのくだりです。


 「これは僕が警察官だということを離れての質問です。あなたは宇野富士男のことをいつも
 敬語で喋る。どうしてです」
 「人を殺したんですもの、呼びつけにして当然ですわね」
  雪子は檜垣の質問を考えながら答えていた。
 「でも、私は昔母から、人を見てものを言うな、って教わったんです。職業や社会的地位を
 すぐ計算して、偉い方には丁寧な口をきいて、そうでない人には見下げたような言葉遣いを
 するほど、浅ましいことはない、って骨の髄まで覚えこまされたんです。
  宇野さんのことをどれだけ罵倒なさってもいいのは、あの賢ちゃんってお子さんを殺され
 たご両親だけですわ」
                               新潮文庫 天上の青(下)p262



これが、私の頭の中では、こんなふうにも読めるのです。

「あなたは○○のことを いまだに○○先生と呼ぶ。どうしてです」
「イヌやネコを××したんですもの、呼びつけにして当然ですね。でも・・・・・・」


もちろん、荒れている掲示板でこんな穏やかな問答はあり得ないんですが。
「先生と呼ぶなんて!!!」って糾弾しようとする人たちより、私はこの「雪子」のほうが好きですよ。


呼称の問題は、ほんの一例にすぎませんが・・・・・・
もしも「雪子」や曽野綾子さんが、愛護系の"荒れてる"掲示板を見たら、あまりの幼稚さに呆れるだろうなあ。
曽野綾子さんの本を読んでいると、「これ、掲示板であんなこと書いてる人たちに読ませたい!!」と思う文章がよくあるのです。


楽天ブックスで、簡単なストーリーが見られます。
 ・天上の青(上巻)
 ・天上の青(下巻)
荒らしさんも、荒らしさんじゃない方も、もし機会があったら手にとってみてくださいね♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年06月18日 01時06分02秒
コメント(0) | コメントを書く
[猫ボラさんに読んでほしい] カテゴリの最新記事


PR

サイド自由欄


© Rakuten Group, Inc.
X