テーマ:ペットの病気。。。(1100)
カテゴリ:猫ボラさんに読んでほしい
生後2ヶ月で、FIV に感染している確率って、どの程度でしょう?
生後2ヶ月の子が FIV のキャリアかどうか、検査してわかるものなんでしょうか? 保護した子が FIV キャリア。先住 がいるから飼えない。里親募集の理由としてはよくある話です。 でも、それが2ヶ月の幼猫だったら・・・・・・ちょっとひっかかりませんか? ★ギモン1★ 移行抗体 子猫のワクチン。2回接種するでしょ。 生後2ヶ月で1回目。1ヶ月後に2回目。 この月齢では、母猫からもらった免疫(移行抗体)が残っていることもある(=ワクチンの効果がない)から、念のため1ヵ月後にもう1回接種するんですよね。 わかります? 生後2ヶ月というのは、「移行抗体が残っている可能性を考慮しなくちゃいけない時期」なんですよ!! FIV の検査で何を調べるかというと、その抗体。 ウィルスの検出には大量の血液(10cc)と時間(1ヶ月以上)がかかるから、FIV に対する抗体の有無を調べて、「抗体があるってことはウィルスを持っているな」とか「抗体がないから、ウィルスを持っている心配はないだろう」と結論づけるわけですね。 抗体があれば、検査結果は陽性。 でも、それが移行抗体に反応しただけだったら、抗体はあってもウィルスは持っていない。 どう思います? 生後2ヶ月、「移行抗体が残っている可能性を考慮しなくちゃいけない時期」の検査結果に、振り回される必要があるでしょうか????? ★ギモン2★ 感染の機会 感染ルートは、ほとんどがケンカの咬傷。そういわれています。 わずか2ヶ月の子が、そんな血みどろのケンカを、するでしょうか? ケンカの経験がなければ、感染の機会はほとんどなかったはずです。 母ネコからうつる可能性も、ゼロとはいえませんが・・・・・・ うちの子を保護した2年前に調べたときは、FIV は母子感染しないというのが定説でした。 最近は、出産時の血液で感染する場合があるといわれていますね。 それでも、 の出産では子猫は袋に包まれて生まれてくるので、母猫の血液にはあまり接触せず、感染も起こりにくいとか。 確率的には、かなり低いんじゃないかと思います。最近までわからなかったくらいなんだから。 ★ギモン3★ 感染期間 FIV の検査が、抗体の有無を調べる検査だということは、さっきも書きましたね。 ところで、抗体って、感染してすぐにできるわけじゃないんです。 感染してしばらく経ってから、作られるそうなんです。 FIV の場合、その“しばらく”がどのくらいかというと・・・・・・ 「2ヶ月」「3ヶ月」「12週」などなど、HP によってさまざま。 でもまあ、そのくらいの期間を経て、抗体ができる。 それまでは、抗体ができていないから、検査してもわかりません。 つまり・・・・・・ FIV って、感染してから「2ヶ月」「3ヶ月」「12週」経たないと、検査してもわからないんですよ!! そういう検査を、生後2ヶ月そこらで行う意味って??????? 実はね、私が第2管理人をやっている某 BBS に、ちょっと気になる投稿がありまして。 それでいくつかの里親募集サイトをチェックしてみたら・・・・・・ 何例もあったんです、“FIV キャリア幼猫”の里親募集。 なかには2ヶ月に満たない子も。 その子たち、本当にキャリアなんでしょうか? 私が管理しているところに投稿された方には、一応メールで指摘してみましたが・・・・・・ う~ん、気になる 参考にしたサイト: 日本臨床獣医学フォーラム 猫のウイルス検査のFAQ 僕のお仕事 猫エイズウィルス感染症 その1 その2 追加です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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