テーマ:犬・ネコの健康(633)
カテゴリ:★猫に重曹、大丈夫?
「その5」から 1年半。
このようなコメントをいただきました。 >重曹は酸性体質を弱アルカリにしますね。 >これにより、尿酸結石などは溶かされ、人間では痛風の予防になります。 >しかし、猫はアルカリ体質になると結石が出来ますので、 >特に去勢した雄猫に多いようですが、これを考えると、 >重曹を猫が摂取すると、石が出来て膀胱炎になる可能性が示唆されます。 >もっとも、可能性だけですが・・・・。 実は、その1~その5 を書いた頃は尿結石の知識は全然なくて、塩分にしか注目していなかったのですが。 その後 がストルバイトをやったおかげで、胃酸分泌と尿pH が連動することも、今なら知っています。 “胃薬”として用いられることもある、重曹。 これが尿pH に影響しても、不思議はありませんね! あらためて調べてみました。 「重曹→尿アルカリ化」 重曹(炭酸水素ナトリウム)には確かに「尿アルカリ化剤」としての用途があります。 尿酸結石の予防で 1日 3g内服するとか。 (ただし塩分の問題があるので、最近はあまり処方されないらしい) 体重比で計算すると、 なら 0.2~0.3g? 「尿アルカリ化→ストルバイト結晶生成」 尿結晶と尿pH に密接な関係があることは、尿石症に泣かされた飼い主さんならよくご存知ですよね。 この 2つをつなげると、コメントでいただいた通り、 「重曹→尿アルカリ化→ストルバイト発症率UP」 という疑惑が確かに浮上。 そこで、重曹とストルバイトを関連づける記述を探して、ネットの海をさまよったのですが…… 全然見つかりません。 砂に重曹を混ぜたら、2匹同時に発症しちゃいましたぁ~~って例がちょっとあったけど、それだけ。 う~~~ん。 胃酸+重曹でシュワーッ!ってのは、排水口掃除と似ていてイメージしやすいのですが、そこから先の代謝となると、どこまで人間と同じなんだか。 でももしかしたら、ストルバイト治療中の猫ちゃんが、尿を酸性化する療法食を食べる一方で「重曹生活」もしていて、いつまでも治らないばかりか、療法食と重曹の両方から大量の塩分を摂取……なんてこともあるのかもしれません。 とにかくまぁ、「医薬品」としての効能や注意書きを読むと、「身体にいろいろな影響を与えるもの」であることは明らかです。 「ペットに無害」なんてフレーズもよく見かけますが、塩分とアルカリ尿なんて、モロに猫の弱点ですっ! いろいろと便利な重曹ですが、 の身体に付くような使い方だけは、やめておきましょうね。 ところで、 のストルバイトのとき、尿結石について調べまくった私ですが…… 痛風や尿酸結石のことは全然知りませんでした。 ネコは基本的に酸性尿なわけだけど、尿酸結石ってできないんだろか? はい、大丈夫。できませ~ん! これは、ググったらすぐわかりました。 ニャンコは尿酸を分解する酵素を持っているのだそうです。 だから痛風にならないし、尿酸結石もできないんだって。 どうりで、猫系サイトじゃ病名すら登場しないわけですね。 もし「今日は痛風がひどいニャ~」なんて言っている がいたら、それは仮病ってことで。 <参考サイト> 関連記事:食品添加物その2(ペット編) 猫に優しいミニ情報2/23【各務原市】譲渡会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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