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猫と財布に優しい生活

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2009年03月02日
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先日借りた本の中で、特に引っかかって書き留めておいた部分。

 理由もわからず、ひたすらイエスを殺すことに情熱を持った「彼ら」民衆たちは、決して悪事をなしているつもりはなかった。彼らはむしろ自分は正しい人間であり、正義の叫び声をあげているつもりだった。
 衆愚はどのようにして発生するか。それはまず、一人一人が自ら調査し考え、原因をつきとめようとしない怠惰の中にできる。キリストについて、彼らの多くは噂以外何も知らなかったに違いないのだ。

                     曽野綾子 私の中の聖書(青春出版社版p173)


ひよこひよこひよこひよこひよこ

昨年3月・4月のアレは、まさに“衆愚”だった。
この文章を読んで、つくづく思いました。

オリンピックのために猫が×××という、あの騒ぎのことですよ。

「決して悪事をなしているつもりはなかった。」
「正義の叫び声をあげているつもりだった。」
「彼らの多くは噂以外何も知らなかった」

当たってるでしょう。


最初は私も呑みこまれそうになりました。
それほどショッキングな情報でしたからね。
踏みとどまれたのは、ペットフードのメラミン汚染を 1年間追った経験があったからです。


その後も、毎日のようにあちこちで発信される、緊急SOS。
コピペで転載されていくのも、よく目にします。
しかし 「自ら調査し考え、原因をつきとめようとしない」「正義の叫び声」 をあげることは、衆愚に陥る危険をはらんでいると思うのです。


「猫と財布に優しい生活」は、チェーンブログには参加しません。
もともと、よそのサイトとかぶる内容は書かないスタンスでしたが、北京の件でいっそうその想いを強くしました。
民衆の正義感がイエスを十字架につけたように、動物愛護の錦で暴力をふるうこともできるわけですから。

さんざん糾弾しておいて
「虐殺の話、デマだったんだって」
「そうなのぉ。よかったね~♪」
ではすまない場合もありますよね。。。

昨年、ご自分のブログに北京の件を載せた方々にお願いです。
もしそのまま放置していらっしゃるなら、その後確認された情報を追記していただけないでしょうか。
事実誤認とわかった以上、そのままだと相手国に失礼だし、誹謗中傷になるような気が。



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最終更新日  2009年03月02日 15時02分19秒
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