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猫と財布に優しい生活

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2011年08月23日
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テーマ:動物愛護(608)

金色の闇が見ている。

「ガラスの仮面」の美内すずえの昔の作品集 「13月の悲劇」 の中に収録されてました。
もんだい: 『の』は何回出てきたでしょう?


ヒッチコックの「鳥」のネコバージョンみたいな感じなんだけど。

主人公がネコだらけの町で過ごすうちに、嫌悪感や恐怖心を抱くようになる様子とか。
そもそもはネズミの大量発生で困ってネコを移入したのが発端だったとか。
安楽死の薬代がもったいない撲殺でいいじゃんとか。

調べたら 1975年というから 36年前の作品なんですけど。
読みながら現代の「地域猫」や「やんばる」や「保健所」が次々と頭をよぎります。


そして、
「飢え死にさせてやる」
と納屋にとじこめられた、子猫ノエル。

半月経って、もう死んでいるだろうとドアが開けられたとき、自分をとじこめた人間に襲いかかり・・・
人喰いネコの誕生です。

餓死を待つという意味では、現実の警戒区域だって似たようなもので。
これまたいろいろ考えさせられます。


金色の闇が見ている。

良い作品です。
中古本や図書館で手にとる機会があったら、ぜひ読んでみてください。

美内すずえ傑作選(4)13月の悲劇







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最終更新日  2011年08月25日 20時36分50秒
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