猫と財布に優しい生活

チイくんは、2階のベランダが大好きだ。
ベランダのプランターをトイレにしている。


今の彼は、ちょっと動いただけで激しく息切れしてしまう。
階段はのぼれないだろうと、1階に猫砂トイレを置いてあげたけど、見向きもしない。

そこで、階段の下にブルーシートを敷いて、土のトイレを作った。
プランターから運んだ、アンモニア臭たっぷりの土。
トイレに行きたくて階段の下まできたら、絶対気がつくはず。

でも、朝になったら、彼はベランダにいた！
その身体で階段をのぼったのか、チイくん。


だから今日は、彼を 2階の部屋に残してきた。

夜になると2階はめちゃくちゃ寒い。
ベランダへの出入り口を開けてあるから、外気と同じだ。

階段をのぼるのと、寒さと、どっちがマシか。
天秤にかけたうえで、本猫の意志を尊重した。
段ボール箱とフリースで、気休めのような即席ハウスを設置する。

寒冷地仕様の長毛猫だけど、明日の朝は 3度まで冷えるという。


チイくん、今日はぜんぜん甘えてこなかった。
水も飲まなくなった。
トイレもしなくなった。

チイくん、この3日間、ほとんど眠っていないと思う。
いつ見ても、目をパッチリ開けている。


チイくんが、おだやかに、眠ることができますように。