「猫にミネラルウォーター」の是非 その4
(これまでのお話)猫にミネラルウォーターを与えてはいけないといいます。理由は、ミネラルウォーターのミネラル(特にマグネシウム)で、尿結石ができやすくなるから。でも、ミネラルウォーターって、必ずしもミネラルが多いってわけじゃないんですね。実際に、水道水よりもはるかに硬度が低い製品もあるわけで・・・・・・いったいミネラルウォーターって何なのさ~~~農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」を見てみると・・・・・・広い意味でのミネラルウォーター。(お役所言葉ではミネラルウォーター類)ペットボトル等に詰めた飲料水。中身は水道水でも OK!狭い意味でのミネラルウォーター。ナチュラルミネラルウォーターに手を加えて、“ナチュラル”じゃなくなったもの。(ミネラルの量のことなんか、どこにも書いてないよ~)「猫にはミネラルウォーターではなく水道水を」って警告しているサイト、実にたくさんありますが・・・・・・ミネラルがたくさん入っているものと思いこんで書いているのだと思います。本来は、 mineral water =ミネラルの水 って意味ですもんね。でも、日本ではミネラルウォーターという名称は、ミネラルが多いという意味じゃないですから。「水道水のほうがマシ」だとは、一律にはいえません。超硬水から超軟水まで、いろんなミネラルウォーターがあります。含まれるマグネシウムの量を比較して、判断すればよいのです。マグネシウムが少ない水なら、心配する理由もないでしょ!ミネラルウォーターの成分は、本体のラベルなどに書いてあります。自分の地域の水道水のデータは、水道局の HP などで確認できます。マグネシウムのデータがなかったら、硬度を見ましょう。硬度は、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。硬度が高いほど、カルシウムやマグネシウムも多くなります。最後に・・・・・・このシリーズの冒頭で書いた、「ペット用のお水というのをわざわざ買って飲ませていたけど、病院の先生に話したら、むしろ身体によくないから普通の水道水をあげるようにと・・・・・・」これは、一理あるような気もします。そういう「ペット用の水」の中には、ペットに人間用のミネラルウォーターをあげていると結石ができやすく~~~みたいなフレーズで売っているのが多いみたいですから。一般消費者が「ミネラルウォーター=ミネラルの入った水」って思うのは仕方ないけど、ショップがそんな勉強不足じゃいけないでしょ!まして、メーカーだったら知らないはずないし、消費者の無知につけこもうとする悪徳商法と思われてもしょうがない。そういうところの製品よりは、水道水のほうが安心かもしれませんね♪(完)