汚染食品1個あたりのメラミン量を、毒性データと比べてみると
資料第3弾。経口摂取に関係するデータをかきあつめたものです。条件の異なる実験を一律に比較はできないのを承知で、強引に並べてみました。健康に影響を及ぼす量と、現実の汚染食品との“距離”を眺めていただければと思います。ペットフード 1缶中のメラミン&シアヌル酸。(表2)計算した当人も驚愕です。【表1】メラミン等の単独影響 米FDA「メラミン及びその類似化合物の暫定リスク/安全性評価」2008.10.3 耐容一日摂取量(TDI) 体重1kgあたり 0.63mg■ラット ■マウス ■魚 ■ブタ ■ネコ ■イヌTDI に対する割合内容・影響5,015倍■半数致死量 (3,160) ←食塩の致死量とほぼ同じ↑↑ ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 1,000倍↑↑↑↑ ↑ ↑ ↑ ↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ↑ ↑ ↑↑ 100倍↑ ↑ ↑↑↑10倍 ■2週間投与→膀胱の潰瘍・結石・粘膜上皮過形成・異形成■2週間投与→膀胱結石、体重減少、腎臓の退色・陥凹■単回投与→結晶尿、多尿■13週間投与→膀胱の結石・潰瘍・粘膜上皮過形成・異形成■2週間投与→膀胱の潰瘍・粘膜上皮過形成・異形成■2週間投与→膀胱結石、体重減少■13週間投与→膀胱結石■1年間投与→結晶尿■2週間投与→(潰瘍はみられない)■13週間投与→膀胱結石、体重抑制、雄の膀胱粘膜上皮過形成、雌の尿細管上皮カルシウム沈着■6~16日間投与→食欲・体重減少、血尿(妊娠への影響はみられない)■2週間投与→膀胱結石■13週間投与→雄のみに膀胱結石・体重抑制、軽度の膀胱粘膜上皮過形成(腎臓への影響はみられない)■2年間投与→(雌ラットには腫瘍誘発が認められない)■2週間投与→(影響は認められない)■■3日間投与→(腎臓での結晶は認められない)■6~16日間投与→(妊娠への影響はみられない)■13週間投与→雄のみに膀胱結石・軽度の膀胱粘膜上皮過形成(腎臓への影響はみられない)■1回投与→(投与量の50%が6時間以内に排泄)■2年間投与→膀胱結石、生存率低下。雄ラットのみ結石が腫瘍誘発■13週間投与→雄のみに膀胱結石・軽度の膀胱粘膜上皮過形成(腎臓への影響はみられない)■2年間投与→膀胱炎・結石・粘膜上皮過形成、生存率低下(腫瘍誘発はみられない)■11日間投与→(腎機能への影響は観察されない)■2年間投与→膀胱炎・結石・粘膜上皮過形成(腫瘍誘発はみられない)■2年間投与→(膀胱結石・腫瘍誘発はみられない)■2日間投与→(母体・胎児への影響はみられない)・メラミン濃度 2,500ppm の粉ミルク 800cc(体重4kgの場合)(65)■13週間投与→雄のみに軽度の膀胱結石(腎臓への影響はみられない)・FDAでの無毒性量 (NOAEL 63)・カナダでの最小毒性量 (LOAEL 63)■2年半~3年間投与→(腫瘍の誘発はみられない)■2-3ヶ月間投与→結晶尿・ラットの 13週間混餌投与で膀胱結石が 10%増加すると推定される用量の 95%信頼下限値 (35)・メラミン濃度 600ppm の粉ミルク 800cc(体重4kgの場合)(16)1倍・FDA での耐容一日摂取量 (無毒性量の100分の1=0.63)↓↓↓10分の1↓↓↓↓100分の1↓↓↓1,000分の15,000分の1・欧州での耐容一日摂取量(0.5)・カナダでの健康へのリスクがないと推定される用量 (0.35)・チョコピローズ 1袋 (0.12)・ミルクソフトキャンデー 1袋 (0.026)・クリームパンダ 1個 (0.025)・冷凍チョコクロワッサン 1個 (0.016)・冷凍あんこクロワッサン 1個 (0.014)・グラタンクレープコーン 1個 (0.013)・コーンチュール 1袋 (0.004)・抹茶あずきミルクまん 1個 (0.002)・エッグタルト 1個 (0.001)・ポテトチップス濃厚わさび醤油味 1袋 (0.00083)・たこ焼きセット30g 1個 (0.00055)・パン 100g (0.00015) ←半数致死量の 2千5百万分の1【表2】メラミン+シアヌル酸 米FDA「メラミン及びシアヌル酸等の複合影響に関する不確実性を考慮した参照値」 体重1kgあたり0.063 mg (2008.10.3)■ラット ■マウス ■魚 ■ブタ ■ネコTDI/10 に対する割合内容・影響10,000倍 ↑ ↑1,000倍↑ 100倍 ↑10倍↑↑↑ ■■3日間投与→尿細管にメラミンシアヌレート結晶沈着■3日間投与→腎臓の水腫・尿細管に沈殿物・メラミン濃度 0.5% のペットフード156g缶 1個(体重4kgの場合)(195)・メラミン濃度 2,500ppm の粉ミルク 800cc(体重4kgの場合)(98)・メラミン濃度 0.25% のペットフード 85g缶 1個(体重4kgの場合)(53)■2日間投与→結晶尿・メラミン濃度 600ppm の粉ミルク 800cc(体重4kgの場合)(16)・FDA でのメラミン単独の耐容一日摂取量 (TDI 0.63)・欧州での耐容一日摂取量(0.5)・カナダでの健康へのリスクがないと推定される用量 (0.35)・チョコピローズ 1袋 (0.12)1倍・FDA でのメラミン及びシアヌル酸等の複合影響に関する不確実性を考慮した参照値 (TDIのさらに10分の1=0.063)↓↓↓↓↓10分の1↓↓↓100分の1↓・ミルクソフトキャンデー 1袋 (0.026)・クリームパンダ 1個 (0.025)・冷凍チョコクロワッサン 1個 (0.016)・冷凍あんこクロワッサン 1個 (0.014)・グラタンクレープコーン 1個 (0.013)・コーンチュール 1袋 (0.004)・抹茶あずきミルクまん 1個 (0.002)・エッグタルト 1個 (0.001)・ポテトチップス濃厚わさび醤油味 1袋 (0.00083)・たこ焼きセット30g 1個 (0.00055)・パン 100g (0.00015)現在、WHO が「メラミン+シアヌル酸」のデータ等を募集中で、12月に新たなリスク評価が行われることになっています。こうしている間にも研究が行われているんだろうか……ラットさんたちの苦しみが少しでも少ないものでありますように(涙)バグを見つけたら教えてくださいね。<参考文献> ・メラミン等による健康影響について 食品安全委員会 10/9・16・メラミンを検出した中国産菓子について 大阪市健康福祉局 10/15・中国産加工食品のメラミン混入問題に関するお詫びとご報告 トップトレーディング 10/8・自主回収商品について 丸大食品 9/26・人工乳摂取量 2007・既存化学物質安全性(ハザード)評価シート 2000猫に優しいミニ情報10/24【福岡】リサイタル