今日はコルボにはじまり、たいへん特徴深い希有な演奏に接することができました。
245 聖なるパリ
ソプラノ アンヌ・モンタンドン
メゾ・ソプラノ セシル・マシュー
テノール マティアス・ロイサー
バリトン ジャン=リュック・ウォーブル
ローザンヌ声楽アンサンブル
ローザンヌ器楽アンサンブル
指揮 ミシェル・コルボ
デュリュフレ グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10
グノー レクイエム ハ長調(1893)
アンコール
グノー 十字架上のキリストの最後の7つの言葉
グノーの半音階の出だしし、まるでサスペンス・ドラマのようでミステリアス。
でも歌が始まるととにかく美しい旋律が続きます。
バッハのような重厚ではないけど、でもドラマティックで、私はオペラの一場面のように感じました。
しかしレクイエムとしてまとめあげるコルボはすばらしいです。
267 20世紀パリ 音楽の冒険(Dプロ)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
ヴァイオリン ジャン=マリー・コンケル
フルート ソフィー・シェリエ
オーボエ ディディエ・パトー
クラリネット ジェローム・コンテ
ピアノ 水野英樹
プーランク オーボエ・ソナタ
1 悲恋
2 スケルツォ
3 嘆き
ブーレーズ フルート・ソナチネ
マヌリ ミシガン・トリオ(クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための)
オーボエ・ソナタはいわゆる古典のソナタと違い、快活で陽気でひたすら楽しい。
そのあとの現代フランス音楽は衝撃でした。
解説にも書いてありましたが、まるでシェーンベルクのようにピアノとフルートがうねるブーレーズは迫力あった。
そして、本当に電子音を楽器で表わしている感のマヌリ。ピアノの大きく開けた弦に向かってクラリネットを鳴らして共鳴させたり、ただただ圧倒でした。
終演後、置いてある楽譜にみんな寄ってきました、普通の音符の楽譜なんでまたまたびっくり!
奥が深いです。
268
ギター パブロ・サインス・ビジェガス
アルベニス アストゥリアス(スペイン組曲op.47より)
タレガ アルハンブラの思い出
ロドリーゴ 祈りと踊り~ファリャへのオマージュ
タレガ アラビア奇想曲
ヒメネス 「ルイス・アロンソの結婚式」より
アンコール
Tango en Skai
by R.Dyens
パブロ・サインス・ビジェガスは、今スペインでは、カリスマ性と実力人気ある若手スペイン・ギターのギタリストのようです。
神が降りてきました。
私は運良く一列目正面でしたが、弾いてる手は普通で、なんであんなアンサンブルの音色が出るのかわからないです。つまびく指が全部違う動きしているんでしょうね。
一本のギターを右手と左手両方で弾いてるみたい。しかも、アコースティックなのに、エレキギターのような余韻が聞こえたり、もう信じられないことだらけ!
最後のヒメネスのルイス・アロンソの結婚式の間奏曲なんて、弦楽奏団です。すごかった。
この100人程度の会場で、ブラヴォーが響き渡り、22時近くと遅いのにみんな帰らず拍手が鳴り止まず。いかに感動したかです。
もちろんテクニックだけではありません。目をつぶりながら思いをこめて奏でる音色は心に響きます。
わたしは目の前にスペインの日差しと水(川や池)を思わずイメージしました。
アンコールのタンゴはなんとおしゃれ!洒落た酒場をイメージします。
つぶやきにも、写真アップしましたが、結局私が聞いたなかで一番のお勧めのプレイヤーでした。
絶対日本でも、女性受けするんで、人気でますよ。
わたしは二日間だけですが、チケット取れた演目、どれもよかった、運の良さを感じざるをえません。