ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン3日目、ピアノ演奏を朝から3演目聞きました。
361 G409 10:30~11:15
クレール=マリ・ルゲ(ピアノ)
J.S.バッハ 3声のシンフォニアより第11番 ト短調 BWV797
J.S.バッハ カプリッチョ 変ロ長調「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV992
モーツァルト ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付」
アンコール
J.S.バッハ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971より第1楽章
クレール=マリ・ルゲは初日はチェロとのデュエットで聞きましたが、出演者情報に「高貴な息づかい」と評されているように、深い世界に、いざなわれるように感じます。とにかくエレガントなバッハでした。
352 D7 12:15~13:00
マタン・ポラト(ピアノ)
J.S.バッハ(リスト編) 前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
J.S.バッハ パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
J.S.バッハ イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
アンコール
J.S.バッハ ゴルドベルグ変奏曲 BWV988 より第25変奏
1曲目の前奏曲部分は感情の爆発かと思われるほど、フーガ部分の理知的な感じと対照的でした。
以後も理路整然とした、清々しいバッハです。
たまたまクレール=マリ・ルゲがアンコールで弾いたイタリア協奏曲、生で個性の違いを聞き比べるという貴重な体験ができました。
冒頭ルネ・マルタン自らによる、シュウ・シャオメイ降板の説明とマタン・ポラトの紹介がありました。
シャオメイは足を怪我して2ヶ月間全公演キャンセルとのこと、とつぜんのできごとだからとはいえ、主催者自ら説明とは、シャオメイはそれだけこの音楽祭で重要視されているんですね。再来日を切に希望します。
353 D7 14:00~14:45
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
ヘンデル パッサカリア ト短調HWV432
J.S.バッハ(プゾーニ編) コラール前奏曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
マルチェッロ( J.S.バッハ編) オーボエ協奏曲 ニ短調 BWV974よりアダージョ
ヘンデル(ケンプ編) メヌエット ト短調(クラヴィーア組曲HWV434から)
ショパン ノクターン ト短調op15-3
D.スカルラッティ ソナタ ニ短調K.32
ショパン ノクターン ト短調op37-1
J.S.バッハ(ヘス編) 主よ人の望みの喜びよ BWV147
ヘンデル シャコンヌ ト短調 HWV435
アンコール
J.S.バッハ(プゾーニ編) コラール前奏曲「私はあなたを呼ぶ」
ケフェレックが冒頭に日本語で、「最後まで続けて弾くので、拍手は最後にお願いします」とメッセージしました。
納得の演奏です。別々の曲なのに、ケフェレックが、奏でて作り出す瞑想の世界は素晴らしかったです。
ケフェレックはやっぱり音に絵画をイメージします。アンコールのバッハのコラールは静かな渚が目の前に浮かびました。
やっぱりケフェレックはすごい。聞くことができて本当に良かったです。