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7月18日から2週間、フランスに行っていました。 今回は3回目で最初に行ったのは2009年のことでした。期せずして1年おきに、ということになりました。 フランスには若い頃インドで出会ったチベット仏教のリンポチェのご一家がお住まいです。お2人のリンポチェを中心にご家族や活動をサポートしている人たちが周りに住んでいます。 多感な時期にチベット仏教の教えに触れたことはその後の心理的に紆余曲折があった人生の舵取りのために大いに役立ち、助けられました。 フランスでは毎年サマーセミナーが開かれ、世界中から仏教を学んでいる老若男女が集まってきます。 大学の講義を受けているような雰囲気で毎日朝9時から夜8時くらいまでお2人の リンポチェが交代に講義をします。
学校、社会での虐め、家庭での虐待、あるいは親の愛情の欠如などで、どこかで精神的に傷を負った人、もしくは今でも傷ついている人が非常に多いのが現状です。 競争社会での心身の疲労、劣等感も増えつつあります。 こうした 自分の心の傷をきちんと癒し、真の安らぎを得るのは仏教的なアプローチが有効だと私は思います。 しかし、だからといって教団に高いお金を払ったり、グルを崇拝することではけっしてありません。こうしたことは他の人に自分を明け渡すことになり、新たな依存を生じさせます。 仏教を学ぶということは自分自身で自分の心を癒していく、有効な一つの方法だと思うのです。 こうして自分が癒されてはじめて、次は他の人に向けてぶれない心で愛を向けることが出来るようになるのではないかな〜と思います。 ということで、フランスでのセミナー参加を決めました。 今回、旅立つにあたり2つのことを決めました。 *なるべく人の手を煩わせない *自意識過剰にならない 一見、当たり前のことと思われますが、フランス語が全くダメな私には、目的地にたどり着くまでが大仕事。どことなく人頼りになります。これでは自立していることになりません(><) 最寄りの駅からは足がありませんのでここからは友人に迎えにきてもらうしかないのですが、ここまでは自力。なにがあっても落ち着いて対処.......を決め友人たちにメールを送り前準備の情報集めに日夜励みました^^ 自意識・・・過剰な自意識は自分の心の要求に素直に従えなくなります。自分をいったん捨て去ると楽なんですね。ひっそりと出来て心地よいのです^^ 身構えることがなくなり、他の人とのコミュニケーションもスムースになります。逆に自意識が『私が、私が・・・』と囁きだすと色々な感情がうごめきだすのです。いつも緊張している状態になります。 ちょっとだけ『我』をひっこめコアにいると周りが見えだします。すると状況が自分の手のうちにある、という感覚がうまれてきます。自由な感じです。 今回の旅ではこの2つのことを実行しました。 結果、大きくぶれることなく心安らかにセミナーに参加でき、滞在中も人々の過分な親切を受け、無事に帰国することが出来ました。 小さな試みであっても私にとっては大きな学びでした。 これからも私の旅は続きます。実際の旅であったり、心の旅であったり・・・ どんな経験も無駄はないことがわかりました。 もし今、大変な想いをしている人がいたら、その経験が自分の成長に欠かせない体験であったことが後にわかるでしょう。 心ををひも解くサイエンスとしての仏教。知れば知るほど奥が深いです^^
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