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象のはな子 5月5日、良く出かける吉祥寺。そこにある井の頭公園は連休中でもあり、いつも以上の賑わいでした。 井の頭動物公園に友人と初めて行きました。 小動物や鳥類などを見ることができます。 私は動物園が苦手です。狭い檻に閉じ込められ本来の生きる場所である自然から切り離されてストレスフルな毎日を送っている、そうとしか思えないからです。実際見ていると、同じ行動を繰り返し、お猿さんは一様に毛が抜けています。 そこで、象のはな子に会いました。はな子は現在67才。歯が抜け落ち固形物はたべられないそうです。 対面したとき、やはりある種の悲しさや寂しさを感じて辛い気持ちになりました。太いホースを鼻でもてあそんでいます。そして足踏みを繰り返し、とても退屈そうに見えました。 家に帰ってもはな子の様子が脳裏から去らず、考えてしまいます。 あまり気になるので、本を購入しました。はな子について知りたかったからです。 タイトルは『父の愛したゾウのはな子』です。 その本はゾウのはな子と30年間も飼育係として接した山川清蔵さんとおっしゃる方とはな子の物語です。 象は賢くて非常にデリケートな動物だそうです。間違いとはいえ2人の人間を殺してしまったはな子。その後の(躾でもありますが)ひどい扱いで心を閉ざしてしまったはな子の心開き、ついには来演する人々との触れ合いまで可能にした一人の飼育係の粘り強い努力とはな子に寄せる愛の物語です。 人間と同じようにいったん閉ざした心は、無理矢理こじ開けることはできません。愛情という鍵が必要です~本当にそうですね。 そうか~はな子は接する人々の親身な世話を受けていたんだ~とホッとしました。 私たちの眼には触れない沢山の人々の愛と善意の努力で67才まで元気でいてくれているのですね。 狭くて暗く、コンクリートに囲まれた畜舎での生活から解放して、大自然に返してあげたい気持ちは誰しも感じることだと思います。私もそれを願います。 でも、この本を読んで、子どもたちだけではなく、私たち大人にも夢と好奇心を育てるために、苦しく不自由な動物園にいるこうした動物たちに感謝と、大事に愛情深く世話をしている飼育係さんたちの功績を讃える気持ちになりました。 とてもいいお話です。子どもたちに読んであげてからはな子に会いに出かけるのもいいですね^^ 私もかわいいはな子に会いに動物園にたびたび足を運ぼうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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