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カテゴリ:診断士
関西にある自宅(正式には鉄筋コンクリート造住宅)は、空き家なので貸している。
いらい自分で複式簿記をつけている。 そうです、所得税の確定申告書Bや青色申告決算書の提出シーズンです。 今回で14年目の青色申告となります。 65万円の青色申告特別控除は適用できなくなりましたが、制度改定前からの継続資料としてやめるわけにいかず、バランスシートも提出しつづけています。 当初3年から4年間は苦労しましたが、いまでは簡単に貸借一致するようになりました。 何事も繰り返しだなと思います。 財務分析してみると、驚きです。こんなにひどい事業があるのかな。 総資本経常利益率(ROA)マイナス2%であり、過去14期連続赤字であるから事業をやる意味がない。 流動比率が10%前後と低迷していて、短期安全性に深刻な問題がある。 固定長期適合率は103%と逆転しており、長期的な安全性にも不安が残る。 固定負債は事業主の住宅ローンである。当初は固定金利と変動金利と半々だった。変動金利の低下傾向が続くなかで、固定金利部分から優先繰上返済をおこなっており、今後の金利上昇局面にはまったく対応できていない。 自己資本は、債務超過の状況で、このままでは倒産必死であるが、事業主貸という最悪の輸血によって命脈を保っている。 事業主との損益通算により、所得税(税率30%部分)の還付が行われるため無視できず、めんどうな計算も行ってきたのであります。このため確定申告をおこなっているのです。 しかし、有形固定資産の償却深度がちょうど50%と深くなってまいりまして、定率法を採用した減価償却費のキャッシュインフローは、いまでは薄く、うま味が減少しています。 このため経費が減少して、意図せざる黒字化=税金追徴も目前にせまるので、いっそ申告はやめようかと思ったりもします。(不法行為であります) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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