青梅の季節
梅雨入りすると梅漬けの仕事が待っている。陶房の庭には梅の木が10本近く植えてある。毎年花を楽しませてくれるが、梅の実でも役立ってくれる。多羅では梅干とシロップ漬けを作っている。梅干は塩と焼酎だけで塩分10%のものを漬けている。市販品の梅干は調味料の味がして口に合わないので、梅干に関しては自家製に限る。シロップ漬けも欠かさず漬けている。漬け方は梅と白砂糖があればいい。氷砂糖などは使わず、白砂糖でいいので材料費もその分安い。梅1kg、白砂糖700gとステンレスやホウロウの鍋を用意する。青梅を梅割りなどで割って鍋に入れ、そこに白砂糖を梅が顔を出さないように掛けておく。一晩、置いておくと梅から汁が出るので、梅の実は消毒したガラス瓶に移す。梅の実を取り除いた後、鍋を火にかけて汁が透明になるまで煮立てる。なべの底の砂糖が完全に溶けるまで、火加減を見ながら砂糖を溶かす。砂糖が溶けたら鍋を火から下ろし、シロップを冷ましてから実の入った瓶にいれ冷蔵庫で保管する。梅の実の色が変わったら食べられる。2,3ヶ月置いてからの方が酸味がこなれておいしいようだ。シロップは水やソーダなどで薄めてジュースにして、実の方はそのまま食べるとカリカリの歯ざわりがおいしい。夏の疲れた日には体が元気になるようだ。