作品展2日目
作品展2日目。今日も沢山の方々にお越しいただいた。今回は生徒さんの作品の他に多羅窯と沙紀染工房の作品も展示している。多羅窯は辰砂の作品を中心に制作しているが、辰砂といえばやはり赤だろう。牛血紅と呼ばれるルビーのように赤く、深く吸い込まれそうな色の焼物辰砂には一つの伝説がある。その昔、一人の陶工が偶然にこの赤い色を出した。その器は時の皇帝に献上された。赤い色の焼物を見た皇帝は同じ色の焼物をもっと欲しがった。命令を受けた陶工は赤い焼物を焼こうと何度も挑戦したが、焼き上げることは出来なかった。悩んだ陶工は窯焚きの途中で炎で燃え盛る窯に飛び込んだ。その窯を開けるとあの赤い焼物が焼きあがっていた。陶工は命と引き換えに赤い焼物を残した。この話を始めて聞く方はちょっと驚くが、伝説なので話の真意は分からない。陶芸教室作品展では毎回販売コーナーを設けて生徒作品を販売しているが、手作りの暖かい作品が格安で並び、何個でも欲しくなる。作り手と買い手がやり取りをして行くことで新しい作品を作る意欲にもなっていく。