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前々回(25年の男と女)
前回(離婚を乗り越えて??)からの続きです。 大輔は ゆきみちゃんの写真を見て会いたいと言った。 私「じゃあ、今から大輔の写真を撮って相手に送るよ。その時点でNOと言われたらごめんだよ」 大輔「それは、いいよ」 大輔の写真が撮れて「さぁ!文章は何て打つ?」と4人で話し合った。 「最初にどこまで書く?バツイチまでか?子持ちまでか?どこまで書くのが妥当かね?」 と話し合った。 まだ顔写真を見せる段階なので、「バツイチ」までを記載することにした 【ゆきみちゃん、この人どう?会ってみない?都内にマンション購入したばかりだよ。ただしバツイチだけど】 と写真を添付して送信した。 私はゆきみちゃんがNOと言うならば、 最初の「顔」の時か「子持ち」の時の2つのどちらかでNOと言うだろうと想定していた。 ゆきみちゃんの過去の彼氏の顔を数人知っているが、みんな美形だ。 どちらかというと「チャラチャラ」した男と言った方が正しい。 それに比べて大輔は 不細工ではないが、いたって普通で、どちらかと言えば目立たない男だ。 だから、顔と子持ちさえ、クリアすればすべてOKだと思った それさえクリアすれば多分2人は「気が合う」と睨んでいる 結婚まで至ると思っている。 送信したあと私は大輔にこう言った。 「もし気に入ってくれて、バツイチの条件も飲んだとする。 そしたら次に絶対 子供はいるのか?と聞いてくると思うけど、そしたらどうする?」 と聞いた。 男達は二人揃って 「そこまでは聞いて来ないよ」と言う。 チリちゃんは間髪入れずに「絶対聞いてくる」と自信ありげに言った。 私も「聞いてくるってば!今時ね、バツイチなんてたいした理由じゃないんだから。子供がいるかどうかが問題なんだからさ」 大輔は悩みながら 「ん~~~~~~~~。隠してもしょうがないし、息子の存在を隠すのは嫌だから。最初から言う。それでダメなら仕方ない」と言った。 ゆきみちゃんから早速返事が来た。 【優しそうな方ですね。お子さんはいらっしゃいますか?】 ほら!来た! 言わんこっちゃない という事は第一関門の「顔」は突破したんだな、と確信した 次は子供だ。 私「じゃあ大輔、素直に書くよ?」 大輔「うん、いいよ」 【4年前に離婚し、1人子供がいました。ただ前妻が連れて行き、即再婚したので、養育費の支払いはありません。なので独身貴族と同じだよ】 と送信した。 それを送ってから2時間以上 返信が無かった。 私達は他の話しで盛り上がっていて、すっかり時の経つのを忘れていた。 私は「やべっ、もう2時間以上経過したよ。やっぱ子供でひっかかったかなぁ」 と落胆した。 大輔も「う~~~~~ん」とうなっていた。 でも私は多分 いい返事が来るんじゃないかと思っていた。 年末にひらめいた時点で「二人を会わす運命」にあると感じたからだ。 そして3時間近く経過し、やっと返信が来た。 4人は固唾を呑んでメールを開いた。 【私も似たようなバツイチと変わらないもんですから気にしないですよ。 土日なら時間あるので調整していただけませんか?】 と書いてあった。 私は最初の「私も似たようなバツイチ」の部分は読まなかった。 なぜなら、 私はゆきみちゃんの過去の彼氏の話しを知っていて、婚約まで行って破談になったのを知っているからだ。 そんな事、今現時点では関係ない事だし、 そんな戸籍に傷がついてないような話題は、私から話す事でもないし、 2人が仲良くなった時点で必要ならば話す事だと思ったので、隠した。 私「大輔!!!土日なら会えるって書いてあるよ! うひょ~~~~~~あははは! 子持ちの条件はクリアしたんだよ。後は本人次第って事だよ!」 と私ははしゃぎながら言った。 4人でカレンダーを持ち出しいつにするか決めた。 そして1/17、池袋で会う事まで決定した。 それから また4人で盛り上がった。 まず会う時はどんな喫茶店で会うか、 どこにデートへ行くか、 どこで昼飯にするか、夕飯はどうするか?などなど、 自分達の事のようにウキウキで話し合った。 40近いオッサンとオバサンが雁首そろえて、笑っちゃうよね そして、その日は夕方も6時を回り、お開きとなった。 後日、 喫茶店は私が決めてあげて、その他は大輔が決めるという事になった。 お互いへ 待ち合わせの喫茶店の場所をメールで知らせて、ついでに軽くプロフィールも書いておいた。 早々に ゆきみちゃんから電話が来た。 「あのぉ~~」と申し訳なさそうな口調の出だしだった。 「大輔さんの住んでいる場所が、前の彼氏と同じ駅なんですけど」と困った口調で言ってきた。 同じ区だから、私ももしかして近いかな?とは思っていたけど、この広い東京で、同じ区でも沢山駅があるなか、まさか!同じ駅になるとは思ってもいなかった。 ゆきみちゃんは 「もしお付き合いするようなら、同じ駅ってちょっと・・・・・。だからそれなら最初から会わない方がいいかも」と自信なさげに言ってきた。 私は「ふーーーん。前の彼氏を引きずってんの?もう別れて1年くらいだよね?引きずってるんなら会わない方がいいよ」 ゆきみちゃん「いや全然引きずってないです。でも同じ駅って言うのが・・・・」と言う。 元彼とは婚約まで行ったけど、蓋を開けてみたら、 二股どころではなく三股も四股も五股もかけられていた ゆきみは単なるその中の1人の女だった。 ゆきみから別れを決意してからも、その元彼はしつこく追いかけまわして来たらしい。 私「同じ駅だからってなんなの?ゆきみが引きずってないんならいいじゃん。 ばったり会ったって、あ、どうもって顔してりゃいいじゃん」 ゆきみ「彼の友達にも沢山会った事あるし、お母さんにも会ったし、 もし偶然 駅で会ったりしたら、逆に私が未練あるかも?なんて思われちゃうかも?」 私「はぁ~~?何なのその考え? そう思われるんなら思われたで放っておけばいいじゃん。 この先ゆきみがもしその街で幸せな人生が来るんだとしたら、関係ないっしょ。」 私「でもね、ゆきみが嫌って言うなら進めないよ。 後でやっぱり駅がどうじゃこうじゃとか住んでいる区が気に入らないとか言われたんじゃ困るから。 でも一言いっておくよ 本人と住んでいる駅は、全くもって関係のない事だからね まだ会ってないんだよ、あんた。 何か先走って もしお付き合いするならば?なんて言ってるけど、まだ会ってないからね。 あはははは!! 会ってから決めても遅くないでしょ?」 ゆきみ「そ、そうですよね。何かリリさんと話してて、ちっぽけな事だと気がつきました。気が晴れました」と言う。 困った奴だ ゆきみに対しては何かと心配な部分がある。 それは、自分の事を聞かれてもいないのにベラベラ喋る過ぎる所がある。 他人の隠し事は絶対喋らないという口の堅い部分があるんだが、 こと自分の事となるとベラベラ喋りだす。 もう12年も彼女と付き合っているから、よくわかっている。 それを懸念して、私は 当日の待ち合わせ時間を ゆきみを11時にして、大輔には30分遅らせて11時30分にした。 会わせる前に、私は面と向かってゆきみには、釘を刺しておかなきゃならないと思った。 ゆきみには「久々に会うから30分早くきてね」と言った。 大輔には特に何も言わず、11時30分とだけ指定した。 当日、11時ぴったりに ゆきみと私は再会した。 喫茶店の入口で、飲み物をオーダーしていたら、背後から 「よお!」と男の声がした。 振り返ると 大輔だった。 私は「えっ!!!」と凄く驚いた顔した。 めちゃくちゃ焦った。 私は「あれ?大輔には11時30分って言ってあったよね?」 大輔「あれ?そう?11時だと思っていたよ。あっ、こんにちは」 とゆきみに挨拶している。 私は、まずいな・・・・ゆきみと話す機会を失った・・・ どうしよう・・・ と思っていたら大輔が察したのか 「俺、少しなら席外そうか?」と言う。 私は「いい、いやいや、いいのいいの だた久しぶりだったから、ちょ、ちょっとね、ゆきみの顔を早く見たかっただけだから」 と明らかに動揺した様子で答えた。 まいったなぁ~~~~ ゆきみは本当、良い子で私も保証する良い子なんだけど。 ただ、自分の事を喋りすぎる傾向があるから、元彼話題や駅の事とかベラベラと会った当初から喋ったりしないだろうか? まさかね、会った初日にそんな話題する奴いないよね? まさかね・・・もういくらなんでも32歳の女性なんだからその辺は察するよね、さすがに・・・・。 まさかね・・・・・・・ まぁ、ゆきみが喋ってしまって大輔がドン引きしたら、それはそれで仕方のない事だ!! 私が心配する事でもない!! なるようにしかならない!! 縁がある時はあるし、ない時はないの!!と自分自身に言い聞かせて「紹介はスタート」した。 このお話また続きます。 (まだ続かせるんかいって?って声が聞こえそうです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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