タランチュラ

義母（72歳）から要請があった。




義母の近所の一軒家に住む友達が、リフォームをしたいと言うからメタ男に打ち合わせに来るようにとの事だ。




夫が日程を調整し、そのお客さんの所へ行くと義母も一緒に待ちかまえていた。








だが、その友達とやらは・・・・・












なんと、男性だった。







男性も72歳ぐらいで（←　結構適当）、奥さんは数年前に亡くなっており、家の中には仏壇があった。


一軒家に１人で住み、娘はいるが嫁に出て行った。




男性は、まだ大学で働いているようだ。

教授ではないと思う（←勝手な推測）




とても紳士的な穏やかな人で、メタ男ちゃんも同じ男として、素敵な年配の男性と思ったらしい。



その男性は、メタ男ちゃんに向かって

「いつもお母さんにお世話になってるんですよ、お世話になりっぱなしですいません」と言った。



隣にいた義母は「そうよ♪お世話してあげているのよ」と

とても嬉しそうに言ったらしい。







なんだか、可愛い　お義母さん　


どんな顔して、そんな事を言ったんだろうか？


恋する乙女の顔で言ったんだろうか？　想像するだけで可愛い






その日は打ち合わせで済み、家に戻ったメタ男ちゃんに、義姉（メタ男の実の姉）からメールが入った。


「今日、お母さんと会ったの？」と来た。



義母と義姉（19歳の息子も一緒）は一緒に住み、義姉と19歳の息子の世話や、生活費全般を義母が支えている。



姉からメタ男ちゃんにメールが来る事は滅多にない。



夫は

「なんで母さんと会った事をいちいち聞くんだろう？」

と不思議に思い、返信はせず、まずお母さんに連絡を取った。



「姉ちゃんから、母さんと会ったのか？とメールが入ったけどどうしたの？なんでそんな事確認すんの？」と聞いた。



すると、お母さんからビックリする事を聞いた





「いつ会うんだ？今日は会うの？今度はいつ会うの？」と

お母さんは娘から、いつも探りを入れられているようだ。





は、はぁ～～ん。なるほどね　



義姉は、自分の母親が他の男性と付き合うのは嫌なんだな。




もしかしたら、お母さんと男性が再婚して家を出て行く可能性もあるから、

それを避けたいんだな・・・・そうだとしか思えない。



姉は派遣社員で働いていて、家にはほとんどお金を入れず、義母の年金を頼りに生活をしている。


自分の給与は全部、自分と息子の予備校費に消えている。


パラサイト出戻り娘　だ。


自分で今の生活を支えられないから、義母に出て行かれたんじゃぁ、困るってわけだ。










先日、私は試験で家を空けるので、子供の面倒を看てもらう為に、義母に日曜日にうちに来てもらった。



朝早くから来てもらって、お母さんは

「家事ひとつやらないで、家を飛び出してきた」と笑っているので、



「土日にお母さんが家を空けると誰が家事をするんですか？」と聞くと



「娘がするわよ、嫌々するわ。だからなるべく土日は家にいてくれって言われるの」と言う。



私「今回は私のお願いでしたけど、土日に遊びに行きたい場合はどうするんですか？」



義母「ずっと家にいるんだから遊ぶなら平日遊んで、土日は家で家事をしてくれって娘が言うの」



私「お姉ちゃんは土日休みなんだから、それくらいしてくれてもいいんじゃないですか？」



義母「土日に家事をやると体が休まらないから嫌だって言うの。そう、そう言いやがるの」

と笑っていた。


私「お母さんが、お姉ちゃんに世話になっている形なら、その言い分もわからなくないですけどね。

お姉ちゃんは普通は自分達で他で生活をしているってのが、本来の姿なんですけどね。言う事がおかしいですね」


義母「おかしな子でしょ」と笑っている。





こんな感じで、義姉は母親を外に出したがらない傾向がある。

ヤキモチではなくて、ただたんに自分にしわ寄せが来るのが嫌なだけなんだよ。

少しでも楽したいだけ。








今回の事は、義姉は恋愛を阻止しようとしているのかな？

再婚だけは阻止しようとしているのかな？



どっちにしろ、良くは思っていないのは確かだ　



メタ男ちゃんは、お母さんに

「姉ちゃんの事は気にすんなよ。お母さんの好きなようにした方がいいよ。

残りの人生好きに生きた方がいい」と言った。



お母さんは「でもね、やましい事はしてないのよ」と言う。








やましいって何だ？？？








私の頭の中は、豪速球で妄想の世界へ放り込まれた







私はすぐさま、メタ男ちゃんに質問した。



「やましい事って何？？？

　2つあるよね？

　　Hな事？

そんな事はしていないって言い訳しているのかな？

好きで付き合ってるなら、勝手にしたらいいよね、お互い独身なんだから。

ていうかさ、そういう事できるのかな？　まだできるのかな？」




夫「出来るんじゃねーの、わかんないけど。」




私「人によるよね。でも　その最中にポックリ死んじゃったりしないでほしいよね？」




夫「・・・・・・・。　　　」



私「もうひとつやましい事ってさ。

遺産狙いじゃないからねって言いたいのかな、お母さん。

でもさ、あの辺で一軒家なら　売っても土地代でかなりあるよね？

再婚して男が先に死んだらお母さんの物になるのかな？

いや、娘がいるって言ってたからね、お母さんは貰えないよね・・・・」





夫「リリちゃん。妄想の世界は終わった？こっちの世界に帰っておいで」




と、まぁ　こんなバカ息子夫婦の会話（バカ嫁の妄想だけ？）で終わった。






義母は離婚して30年ぐらい経過している。

72歳になり、　　初めての春が来たかもしれない　



嫁としては、全面的に応援したい。



春よ来い！！　早く来い！！



義姉が邪魔だけど