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カテゴリ:メタ男
結婚して11年目に入った。 13年前の付き合っていた頃の夫は、綺麗なマンションに1人暮らしをしており、 いつも清潔に住んでいた 知り合いから借りたマンションと言うのもあって、気を遣っていたみたいだ。 玄関の足踏み場の大理石を傷付けちゃぁいけないと、その上から大理石もどきのシートを会社からかっぱらって敷いていた。 タバコは外で吸い(現在は吸っていない)、風呂はいつも綺麗に清掃して、 洗面台の水垢も気になるようで、いつもピカピカだった。 男でもマメに自炊するタイプだった 台所はいつもピカピカで、ふきんは頻繁に漂白し、牛乳のパックは洗って乾かして、 目の前のスーパーの資源回収箱にきちんと入れに行く人だった。 携帯電話が個人に出回った時期でもあり、夫も自分の携帯電話を持っていたが、 まだ通話料が高い時代だった。 夫は、携帯電話からではなく公衆電話から私に連絡をくれていた。 「なんで、携帯があるのにわざわざ公衆電話でかけてくるの?」と聞くと 「だって通話料 高いじゃん」と言う。 うん、それもわからなくない 夫は駅前に住んでいた。 マンションには固定電話がついているのにもかかわらず、夜、家に着く前に 駅前の公衆電話から私の自宅の電話に連絡をくれる。 頻繁にそれをするので、私はたまらず聞いた。 「ねえ、家が目の前なんだから家からかけてくればいいじゃん」 「だってさ、家の電話はほとんど使ってないから、通話料が10円とか20円なんだよね。 だからさ、記録を更新しようと思っててね」と笑っている。 変な男。 清潔さといい何だか細かいし、お金に関してもケチなのかな?と疑った。 ここまでいくと「気持悪い男」だし「一緒に住んだらうるさそう」と思っていた。 でも逆に「やってもらったら助かるかも」と自分に言い聞かせて結婚に踏み切った。 結婚すると、あれ・・・・あれれ・・・・???あれ? 清潔さのかけらもなく、脱いだら脱ぎっぱなし、洗面台は水浸し、料理は全くしない、 時間にルーズ、パンツ(下着)は3日間ぐらい履き続ける、歯も磨かない、 部屋着は2カ月ぐらい洗濯に出さない・・・・・等々 あげたらきりがない程 ズボラな男だった。 まず、会社から帰ってくると玄関から順番に、靴下が脱いであり、 リビングに上着が脱いであり、台所にズボンが脱いであり、そのまま洗面台に行くという感じ。 洗面台に行くなら、そこで全部 脱げーーーーよっ!! コンコンと口酸っぱく本人に注意し続け、片づけてやらずに、自分でやらす。 やらないなら放置する。 長い年月がかかりましたが・・・・ あれから11年、この病気は完治しております。 そして、一番困った事は、時間にルーズ。 共働きだったので、毎晩夕飯を作るという事はなかったが、 作る時は「何時に帰る?」とメールをしていた。 夫は「8時」とか「9時」とか知らせてくれるのだが、軽くその 3時間経過後 に帰ってくる。 8時なら11時、9時なら12時・・・・という具合だ 仕事だからね、正確な時間を言えないのはわかるが、3時間後ってあり得なくない? せめて、前後1時間ぐらいだよね? 「無理な時間を言わなくていいから。最初から11時と言ってくれればいいから」と言うと 「だって、その時間に帰れると思ったんだもん」と言い訳をぶちかます。 毎日3時間オーバーなら、もともと3時間後の時間を申告してくれれば、それでいいんだよ・・・・ コンコンと数年、私が言い続け、口酸っぱく言い続け あれから11年、この病気は完治しております。 次に朝の時間。 結婚当初は、朝目覚ましをかけると、30分~1時間は起きない。 例えば、朝7時に起きたいと思ったら、6時から目覚ましを鳴らし続けて、 5分間隔で鳴るように仕掛けてあり、それが1時間の間に繰り返えしされる。 もうね、隣に寝ている者はたまったもんじゃないよ 私も仕事をしていたので、ギリギリまで寝ていたいのに、起きなくてもいい時間に叩き起こされる。 で、当の本人は起きやしない 段々と腹が立ってきて、朝、足で夫を蹴り飛ばすが、動じない。 母親と住んでいた頃から、朝に弱いらしく、目覚ましを鳴り続ける癖はあったようだ。 結婚後にも、数回 会社に遅刻していくような奴だった。 私は、自分の寝坊で会社に遅刻した事は1度もないので、そんなズボラな夫が信じられなかった。 私は頼み込んだ。 「あのさ、結婚してから遅刻されると、会社からみると妻の恥でもあるんだよね。 だから遅刻だけは勘弁してくれないか?」と頼んだ。 でも、反省の色なしですよ 間もなくして、夫が独立してからも、朝寝坊の癖は直らず、朝から相手先から電話が鳴ったり、職人さんから電話が鳴る事が相次いだ。 もうね、朝 起きられない男って最低だよ。 シャッシャッと起きろっつーの 子供が生まれてから、夫婦別室で寝るようになった。 隣の部屋から、朝から目覚ましが鳴り響く日が続き、私は耳栓をして寝るようになった。 私ね、夫の事が段々わかるようになってきたんですよ それは、夫は「私に全面的に頼っている」と言うのがわかった。 やってくれる人がいるから、自分がやらない。 服を脱いだら片づけてくれる人がいるから、やらない。 朝は目覚ましで起きなくても、起こしてくれる人がいるから起きない。 そう、全て夫の甘えから来ている事がわかった。 そして、夫の頭の中では「俺のやる事」と「妻のやる事」という大きなファイルで分けられている事がわかった。 今となっては、「稼ぐ人」と「家事の人」と二分したので受け入れる部分は沢山があるが、 共働きで子供なしの時代はそうはいかない。 今でも、最低でも自分の事は自分でやりなさいよ。 夫の頭のファイルの中では「朝起こすのは妻の仕事」にファイルされていたと思う。 それから、夫の目覚ましが鳴り続けても、私は一切起こしに行かなくなった。 ただただ、シカトするだけだ。 何に遅刻しようが、苦情がこようがシカトするだけだ。 やっぱり、心配になる事も多かった。 独立したばかりだったし、こんな遅刻ごときで仕事が来なくなったらどうしよう・・・と 心配は募った。 でも、「それでダメになるようなら人間としてダメだ。そしたら見捨てよう」と心を鬼するしかなかった。 大の大人なんだから、朝ぐらい自分で起きろっつーの たまに、チクリと「朝から目覚ましを鳴らし続けると子供が起きるからやめてくれないかな?」と言っていた。 そしたら、バイブで起きるようになったが・・・・。 朝から家中が バイブで響くようになった。 古い家なので、1階にいても2階のバイブ音がブルブルと響き続ける。 こちらも我慢と忍耐力がいる 夫が自分でできるように、私が「手をかけてやらない事」に徹する。 あれから11年、この病気は ほぼ完治に向かっております。 1人で起きるようになったし、あまり連続して目覚ましをかけなくなった。 2~3回の目覚ましで起きるようになった。 だんだんと長文になって来ました。 文章を打つ手が止まりません 一回で完結しようと思ったが、また 次回へ続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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