タランチュラ

先にどうしても書きたい記事が出てきたので、前回の「嬉しい報告が続々と」の続きは、次回へ回します。




昨夜、夫が　こんな事を言ってきた。



夫「今日、姉ちゃんから電話があってさ。

どうやら、母ちゃんと新沼さん（仮名）は付き合っているみたいなんだよ」



義母と新沼さんの過去関連記事はこちらから！



私「えっ？付き合ってると思ってたけど・・・・何をいまさら、どうした？」


夫「母ちゃんが舞いあがってきたみたいなんだよ。

姉ちゃんが言うにはね。

母ちゃんはいつも風呂は10分ぐらいでチャッチャと出てくるタイプなのに、最近では40分以上風呂に入ってるんだってさ」


私「ぶっ　　可愛い」


夫「でね、今まで見たことがないような、色気のある下着を着け始めたらしい」


私「ぶっわっ　はははははははははは～～～～」


夫「それをね、姉ちゃんは気持ち悪いって言ってるんだよ。

R平（姉の息子）も気持悪がっちゃってるみたいで。

いい年こいて　何をいまさら　トチ狂ったんだと言ってるんだよ」



私「いいじゃない！！　トチ狂わせてあげてよ。舞いあがらせてあげてよ」


夫「俺もね、別にいいじゃんと姉ちゃんには言ったんだよ。

そしたら姉ちゃんはあんたはそういう意見だと思ってた。

わかっていたけど誰かに言いたかったんだと言ってた」


私「まあね、他人に言える事でもないしね。誰かにぶつけたかったんだね。

R平が気持悪がるのは、わかるよ。

R平から見ればおばあちゃんだからね。

19歳のまだ恋愛をした事がない　初々しい男の子からしたら、自分の婆さんが恋愛に狂ってると思ったら　気持ち悪いかもしれない。

でも、姉ちゃんは、お互い女同士、離婚した同士だし　もっと理解してあげればいいのにね。

気持悪いと言う時点で　まだまだ母親としてしか見ていないんだね」



夫「俺もね、もう俺達の母親業は卒業してるわけだから、自由にしてやれよ、とは言ったんだ」


私「姉ちゃんからすると、母親はまだまだ母親で近くに置いて甘えたいし、出て行かれるのも嫌なんじゃない？」


夫「そんなに気持悪いって嫌なんなら、姉ちゃん達が引っ越しするしかないよ、とも言った」


私「そこまで言ったの？偉いじゃん」




夫は　あまりハッキリと物事を言わないし、嫌われたくないとか、

振り回されたくないと思う人なので、他人にズバッと助言するのを　とても嫌う人である。


仕事の会話を傍から聞いていても、

「今あんたが喋った事は「黒」なのか「白」なのか　わかりにくいから相手に念を押しておいた方がいいよ」

と助言する事もある。

それだけファジーな人間である。

そのファジー人間が、今回は姉ちゃんに「気に入らないなら引っ越ししろ」と言っただけでも、私からするとビックリ発言である




私「それを言われた姉ちゃんは何て言ったの？」


夫「そうなんだけどねぇ～とは言ってた。

ただ姉ちゃんも母ちゃんに止めろとかそういう事を言及しないと言ってた。

言えないし・・・とも言ってた」


私「そうだよ言えない立場だよ。離婚してお母さんのアパートに息子と転がりこんで来て、

年金で世話になっておきながら、恋愛を反対できないだろ？」


夫「この前、タカシ伯父さんが亡くなったじゃん（義母の弟）。

葬式で俺と山形へ行ったりしてたじゃん。

山形へ行く前も、葬式から帰ってもすぐに母ちゃんは、新沼さんに会いに行ってたらしいんだよ。

それを姉ちゃんは、弟の不幸があったのに　彼と会って浮足立っている、もっと自粛した方がいいと言ってた」


私「はぁ～～？　弟が死んだからって好きな人に会いに行っちゃいけないんかね？

お母さんの旦那が死んだと言うならわかるけど、弟だよ。

それに弟は前々から癌で余命数カ月って言われてたし、葬式の時は、親戚連中みんなが

酒をかっくらってばかりいるから早死にするんだよって言われてたような弟だったじゃん。」








タカシ伯父さんは、若い頃から　酒癖が悪くて、飲めば暴れるような人だった。

暴れると、周りの家族は抑える事が出来なかった。


その周辺に住む山形のメタ男ちゃんの従兄弟連中は、180センチ以上のガタイの大きい人が多く、警察か自衛隊という職業だ。

その数人で、タカシ伯父さんを何度も抑え込んだと言う話を聞いた事がある。

警察と自衛隊に抑えられたら動けないだろ。

アル中になり、入院までした人だ。


だから、葬式の時は「ほら、言わんこっちゃない。早死には自業自得だよ」とささやかれていた。





私「確かにね、不幸があった時には色々めでたい事を自粛したりするけどさ。

別に、葬式終わって彼氏に会いに行くなんて、普通の事でしょ。」



夫「ま、そうなんだけどね。姉ちゃんはそういう考えらしいよ」


私「姉ちゃんはそういう人だと思ってたけど。やっぱそういう人なんだね。

つまんない事にうるさいって言うか、女々しいっていうか、束縛が強いっていうか・・・・

他人の事をとやかく言う前に　おまえがどうにかせいっちゅーねん」



夫「俺はね、もし新沼さんが悪い人で騙されるような事になったとしても、

最悪な結果になったとしても、母ちゃんには精いっぱい突き進ませてやりたんだよ」



私「私もそう思うよ。あと10年あるかないかだよ。

元気にあっちこっちに行けるのも。

70過ぎて、恋愛出来るなんて素敵な事だよ。死ぬ時は　あぁ～楽しかったと思ってもらいたいし、

思えない結果であったとしても、今現在後悔しないように生きて欲しいよ」





私と夫の意見は一致するんだけど。



義姉の「気持ち悪い」という感情が理解できない。



もし、自分の親が独身でいたとして、70過ぎて恋愛したら・・・・多分　私　気持ち悪いなんて　思わないよ。




応援したくなるけどな。



可愛いじゃない

トチ狂わせてあげてよ、舞いあがらせてあげてよ。

色気のある下着をはかせてあげてよ





きっと、いま　お母さん最高に楽しいんじゃない！！