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タランチュラ

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2010.07.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類


今、うちは物件を探している家

もちろん姉達が帰国してから住む賃貸もあるけど、自分の家も探している。

店舗付き住居を探している(私達の収入で買えるかどうかは難しいけどあっかんべー




ある日、

日経新聞に店舗付き住居の広告が入ってきて「これ!!いいひらめき」と思いさっそく見学に行った。




現地では20代の若い男性社員が出迎えてくれた。


自宅に戻り

「今日の男性社員の対応も良い感じだし、あの会社はあまり有名じゃないけど、どこにあるんだろう?」

と思いながらネットで検索した。





川口市の会社で、分譲も賃貸もあり手広くやっているようで HPが充実していた。



「へ~~聞いた事ない会社だけど、なんかこの会社いい感じだなぁ~ダブルハート

と思いながら、姉の賃貸の方も検索した。



そしたら良い物件がワンサカ出てくる。


わぉ!いいじゃない!!ちょきこの会社。








埼玉県知事の免許番号とか確認して、会社概要を確認した。






あれ????  目







なに?


えーーーーーーー


うそーーーーーーーー
 びっくり



代表取締役の欄に


元彼の名前があった。







マジィィィィィィーーーーーーー!!
びっくり






珍しい名前だから本人に間違いない。

そう彼は昔から不動産業に就いていた。






思い返せば、14年前。



私が26歳で彼は27歳だった。




学習院大学を出て、ある大手の不動産会社へ入社し、27歳で店長を任されていた。




その時の月給は 100万以上!!!賞金賞金賞金




実家は福島県で 1人っ子。

大宮市で1人暮らしをして、浦和店の店長を任されていた。





私は結婚するなら、こうやってガッチリ稼いでくる男がいいなと思っていた。

たぶん、今の会社を辞めても彼はどの道でも稼ぐだろうと思っていた。

将来は独立したいとも言っていた。





不動産業と聞くと、当時はパリッとしたスーツに身を固め、セカンドバックを小脇に抱え、

携帯電話を片手にチャラチャラしたイメージがあったが。





彼は、その逆で銀縁メガネにカタブツそうで、いかにも





真面目一直線!!!! 仕事一筋!!!

女なんて付き合った事ありません!


と言う顔の雰囲気だった。






それがね。

いざ、付き合うと どうやら 私以外にも「他に女がいる形跡」があったのよ。




彼の家に泊まりに行くと、固定電話は鳴らないように設定してあるし、携帯電話も鳴らないようにしていた。


私がお風呂に入っている最中に コソコソと誰かに電話している事も何度かあったし、


私はそんなに「ドンカン子ちゃん」ではないので、すぐに気がついた。


でも、それについては責めなかった。


しばらくして、すれ違いが続き、彼もなんだか 私に対して面倒くさそうにしていたのでとっとと別れた。



多分、別の女の所に行ったんだろうと・・・・・。

去る者は追わない。





結婚するには、条件が良かったけど・・・・

私も本気で好きじゃなかったのかな?と今更ながら思う。





たぶん、私が本気で人を好きになったのは、たった1人だけだと思う。





それから1年経過し

27歳の時に今の夫と出会い、28歳で一緒に住む為に荷造りをしていた。



あと1~2週間で自分のボロアパートを引き払うという時に、元彼から電話があった。

よりを戻したいと言う話だった。




彼に聞いてみた。

「1年前付き合ってた頃、私と結婚を視野に入れて付き合ってた?」


「もちろんだよ。リリちゃんこそ、結婚を考えてたの?」


「もちろん考えてたよ、結婚するなら あなたがいいなと思ってたけど、去って行ったのは あなたの方じゃん」


「あははは。そうだよね」




また会わないか?と言う話になったけど断った。


遅いっちゅーねん。






私はもうメタ男ちゃんと結婚が決まっていたし、レストランの予約やドレスの作成にも入っていた時期だった。

ほんとっ


結婚って タイミングなんだね。




たぶん、もっと早く元彼がそう言ってくれてたら彼と結婚していたに違いない。



計算高いリリちゃんは、

「あ~~メタ男ちゃんより元彼の方が条件がいいな」とふと脳裏をよぎった。




最後に元彼に聞いた。

「あの当時 他にも女がいたでしょ?」



「えっ!!!!」と言葉に詰まる。


「だってさ、いつもコソコソしているし電話は鳴らないようになってるし、私もそこまで馬鹿じゃないからね」と言うと

知ってたの?と言う感じで失笑していた。





最後に「今どこにいるの?」と聞いたら「川口市にいる」と言っていた。

当時 私は浦和市だったので、彼が住んでいるのが川口なのか、会社が川口なのかは深くは聞かなかった。

(その事もすっかり忘れていた)






あれから 12年経過して、会社のHPで元彼の名前を見つけてしまった。

彼はどうやら会社を2つ設立していて、両方の取締役になっている。





会社概要を見てみると設立が1998年になっていた。




あぁ、あぁ~~~~ひらめきあの最後に喋った頃に設立したんだぁ~~。



って事は、よりを戻して、本気で結婚を考えていたのかな?と今更ながら深く思った。




この一部始終を 妹に話すと


「リリちゃん、惜しい事したなぁ~~~彼と結婚しとったら今頃お金には困らんかったやん。でも女には困っとったかもなぁ~~泣き笑い

と笑っていた。









でも、なんだか嬉しい。

こうやって元彼がビックになっていて本当に嬉しい。(なると思ってたけど)






数日後、元彼の社員2名に会って 少しだけ打ち合わせした。






その社員達の顔を見ながら


「この社員は元彼のところで働いてるんだ。良さそうな社員さんだなぁ~。

彼は従業員を10名以上抱え社長業に邁進してるんだろうなぁ~。」




「今、どんな事を考えながら経営しているんだろう?」



「頑張ったんだなぁ~」



「代表になると結構 孤独だし 辛い事も沢山あったんだろうなぁ~」



と色々な事を考えながら、元彼の社員さん達の顔を眺めた。




いつか、また良い意味で再会できるのを楽しみにしている。














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Last updated  2010.07.27 15:48:08
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