タランチュラ

今日、うちの目の前の中学校で運動会が開催されている


毎年思うのだが・・・・毎年毎年、運動会の音楽や声援が小さくなっている。

「ヨーーイ！！　バンッ！」というピストルの音も確実に小さくなっている。



数年前はあの「バンッ！」と言う音が、家の中にいても腹の底から響くような感じがあったのに、

最近では　風船が割れるような「パン」という乾いた音に変化した。



可哀そうに・・・・近所からのクレームでそうなったとしか思えない実態である。



運動会でのお弁当は、中学生にもなると親は作らないそうだ。

その変わり、学校で給食が出るそうである。



お昼になると、あちこちの片隅でお弁当を広げている風景は一切なく、

生徒は各教室に帰り　みんなで普通に給食を食べる。


保護者は一旦　家へ帰りお昼ご飯を食べ、午後からふたたび出てくる。



自分が中学生の時はどうだっただろうか？


親と一緒に食べる子は少なくなってきたと思うけど、

親の作ったお弁当を持参して、友達同士で食べていたような記憶がある。



なのに、最近の中学生は「運動会は給食」だ。

どこの中学もそうなのかな？



なんでそうなったのか、近所の人に聞いてみると、びっくりする答えが返ってきた。



「お弁当を作ると、オカズの中身が各家庭によってバラつきが出てくるし、

作らない親はコンビニの弁当を持たせるだけだったり、

作る親はそれはそれは豪勢な弁当を持たせたりして、生徒間で差が出るからやめたそうよ」

と聞いた。



ん　それのどこが悪いのか？？？！！！




この現象・・・・中学生だけではなく幼稚園もあるそうだ。



ある幼稚園では、日ごろのお弁当は「白米」だけ弁当に詰めて持たせるそうである。

オカズは、幼稚園から配給される。



なぜかって言うと　理由は上記と同じである。

各家庭ごとにオカズに差が出るから・・・・だそうである。



そんな事するなら「白米」もやめて全部給食にせいっちゅーねん！！

うっとうしいっ！！！




変わった幼稚園があるなぁ～と思っていた。




ところが、うちの今の保育所で、入所した1年目の遠足の時に配られたレジュメにはこう書いてあった。



「持ち物：お弁当（おにぎり等の主食とオカズも入れてください）」



と書いてあった。



私はこの意味がわからなかった。



お弁当と言えば、だいたい主食（飯、パン）が入りオカズが入るのが当然だから、

なぜレジュメに書くんだろう？と思っていた。



先生に聞くと

「数年前までは　白米だけ持たせて　オカズは保育所から配給していたからよ」

と言われた。


現在は「親がお弁当を作るシステムに変更」したそうだが、

わずか数年前までは　うちの保育所も「白米だけ持たせる」考えだったんだ！！！


理由は同じである。

「各家庭によってバラつきが出る」から「差」があると「子供が可哀そう」だからだ。


バラつきがあって当然だろ！！




各家庭によって、収入が違えば、母親の料理の腕前も違えば、

もしかしたらお婆ちゃんが作るかもしれないし・・・・。



そういう所で、「各家庭の差」を見せないようにする動きはどうなんだろうか？



そんな事までしてやっても、給食費を払わない親はいるんだよ。

ばかばかしいと思わないのかな？




日ごろの子供の服装や、親の服装、乗っている車、住んでいる家、親の就職先等で　

だいたいの家庭のレベルは計算できるものである。




お弁当のオカズだけを隠してもしょうがないけど





そんな事より、

友達同士で「どんなオカズが入ってるの？」とか「見せて？」「ちょうだい」

とか言いあいながら食べる方が楽しいじゃん。



親が手抜きの子は、パンしか持っていなかったり、

白米とオカズが1種類しか入っていない子はお弁当を隠しながら食べたり・・・・

昔はそんなんだったじゃん。



それでいいじゃん




各家庭のお弁当のオカズの「差」はあって当然なんだよ。