|
カテゴリ:世の中
いつもの公園へ、子供と3人で遊びに行った
子供たちは砂遊びをしていたが、花梨はいつも間にか、小学3~4年ぐらいの、 お兄ちゃん、お姉ちゃん3人と遊び出した。 「A兄」 「B兄」 「C姉」と仮称しよう。 男児 2人 に 女児 1人だ。 楽しそうに遊んでいたので、ときどき姿を確認しては、必ず公園内のどこにいるのかは把握していた。 そうこうする内に、公園の端にある大きな倉庫の後ろへ、花梨も ABC兄姉達も行ってしまった。 視界の妨げになるので、私も倉庫の後ろへ回った。 厳吉もついてきた 地面に置いてあった「A兄」の、虫取り網を厳吉が勝手に触りだしたので 「お兄ちゃんに貸してって聞いてごらん」と促すと、 「A兄」は怒った顔で近寄ってきて 「触んなよっ!!!チビ!ほら早く返せ!!!ごら!くっそー!おりゃ!」 と言ってひったくってきた。 その時に白い網の部分が、地面の土に触れた。 A兄は「網を土につけんなよっ!!汚ったねーなっ」 「おりゃーーーーーっ どわぁ~」と わけのわからない 怒りの声を発してきた。 変な子・・・・ と思ったけど、大事にしている虫取り網なのかな?と思って「ごめんね」と謝っておいた。 横から「B兄」が、私の肩をポンと叩き 「こいつ変わった奴だから」と、 さも「気にすんな」みたいな言い方で言う。 まっ、いっか・・・と思っていた。 その直後に 厳吉が地面にあった 木の枝の折れたやつを拾って遊ぼうとした。 また「A兄」が デカイ声で「これも触るんじゃねーよっ!返せよ! そこに置けよっ! ごらっ!!オリャー!!」 と言って 厳吉からひったくった。 地面に数本の折れた枝が置いてあったが、これじゃあ 誰の物だかわからないじゃん それでも私は、数メートル離れて静観していた。 厳吉は、自分が遊びたい物が次々と取られて行くので、ふてくされたような顔して、倉庫に寄りかかった。 そこへ「A兄」が近付き、追い打ちをかけるように、厳吉に向かって 「触んじゃねーよっ!!! チビっ!! このくそっ!! あっち行けよこのやろぉ~」 と怒鳴っている。 厳吉はビビった顔をして、固まっていた。 それでも私は静観していた。 「A兄」の怒りは さらにピークに達する。 さっきのように わけのわからない奇声を発し始めた。 厳吉の頭の上から、声がかかるような状態で 「おりゃー ぎゃーーーこのくっそっ!!」 「おりゃー ぎゃーーーこのくっそっ!!」 と繰り返すように 怒鳴りまくっている。 厳吉は泣き始めた。 私はムカムカと怒りが込み上げてきた。 「おいっ!!こらっ!! 何やってんだよっ」 とデカイ声で怒鳴った。 最近の小学生は大人に怒られても、ビクともしないし、バカにしたような態度の子が多いと聞いていたから、 どういう態度で出てくるか楽しみだった。 私は 「チビだとっ?? まだ3歳なんだから あんたよりチビに決まってんだろが? あ~? あんたは私よりチビだろが!! オマエは頭が悪いんか?」 と、かなりムカついていたので、男のような口調で 怒鳴り散らした。 「A兄」は 急に 直立不動になり、姿勢正しく 私の目をまっすぐに見て聞いている。 あれ?全然、生意気な子じゃないじゃん さっきの厳吉に対するデカイ態度と、狂ったような態度と全然違うじゃん!と思った。 どうしたんだ? 私は「あんたねぇ~ 自分より小さい子には優しくしろって習わなかった? 親や学校の先生に言われなかった? あんなデカイ声で奇声を発して、自分の感情をこんな小さい子供にぶつけんじゃねーよっ!! そういう事をもっと勉強したらどうなの?えっ?」 と言うと また横から「B兄」が出てきて 「俺が言い聞かせておくから」と言って、私に愛想を振りまく。 「あんたは黙ってて」とB兄に言い A兄には 「親は?この公園内にいるんでしょ? 親を連れてきなさいよ」と言った。 まぁ、どうせたいした事ない親だろうし、逆ギレされるかもしれないけど、 私は闘うぜ!と思い 「ここに親を呼びなさい」と冷静に促した。 A兄「親はいない」 私「家にいるの?」 A兄「家にもいない。働きに行ってる」 私「なに?日曜日なのに、お父さんもお母さんも働きに出てるの? あんた、ここまで何で来たのよ?」 A兄「自転車」 私「今日、ここであんたが遊んでる事は親は知ってるの?」 A兄「・・・・・」 私「あんたみたいな子供を何て言うか知ってる?」 A兄「・・・・・」 私「親の躾が行き届いてないって言うんだよ。 今日ここで、小さい子供に怒鳴って、その子供のお母さんに怒られたって報告しておきなさいよ」 A兄「はい・・・・」 私「小学校はどこ?」 A兄「○○○小学校」 私「今度またここで会って、あんたが また同じような事を小さい子にやってたら、 親と校長先生に報告するからね、わかった?」 A兄「はい・・・・」 と言って終わった。 A兄がもっと生意気な態度で出てくるなら、直接 親に話せるように、 住所と名前まで聞こうと思っていたけど、 今日はここで勘弁してやった。 帰り道、 花梨は心配そうに「ママぁ~」と蚊の鳴くような声で伺いをたてるので 「今日ね、ママもママより小さい子供に怒鳴っちゃったからママも悪いと思う。 ああいう子もいるからね、あんな子になっちゃダメだよ。 逃げるが勝ちっていう言葉もあるから、あなた達は嫌な事があっても、 ママみたいに闘わなくてもいいと思う場面が今後たくさんあるからね」 と言いながら、 なんか・・・・すごく悲しくなって目頭が熱くなってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|