タランチュラ

私・・・・なんでか分からないけど、18歳で社会に出てから　60歳以上の爺　にモテる。




（今から書く事が、自慢に聞こえたら、ごめん遊ばせ）





18歳～29歳までは、某百貨店で、インフォメーションギャルやエレベーターガールをやっていたんだけど。



その時は、会社の警備のオジサン（60歳以上）から、しょっちゅう飲みに行こう！！だの、

お茶しよう！！だの誘いが多かった。



オジサンから、貴金属をプレゼントされたり、バックだの洋服だのと・・・・貢物を頂く事が多かった（もちろん変な関係ではありませんよ）



社内だけではなく、百貨店のお客様からも声がかかった。




でもなぜか　いつも爺ばかり・・・・。





品の良い金持ちそうな70過ぎの爺さんは、頻繁に私のエレベーターに乗ってきて

チラチラと顔を見る。




数日通ってきて・・・・案の定・・・・




「あのぉ～あなたの事は前々から見ています。

あのぉ～良かったら、うちの孫は20代なんだけどね、孫とお見合いしてくれませんか？」

と言う。




おっ！！その孫を連れて来んかいっ！！！！と心の中で思うが・・・・。


私は「あ、はははは」とどっち付かずの笑みをかけると、


爺さんは「お付き合いしてる人はいるんですか？」と聞いてくる。



一応いたので「はい、います」と答えた。



それから爺さんは来なくなった。



いやいや、付き合っている人がいても構わないから、まず孫を見せてくれよ！！と思うが、

そんな事は口が裂けても言えない。



でもさ、所詮　その爺さんが私を気にいっているだけなんだよね





でね、




29歳までは　「爺にもてまくり」、

数人で食事や飲み会に行ったり、散々食べさせてもらって、

貴金属バック洋服だの散々　貢物も頂き良い思いをした。




１人暮らしだったから、助かっちゃったよ






後輩にはよく「爺キラー」「爺殺し」と呼ばれていた






で、29歳で結婚して、華やかな職場を離れ、転勤して人材派遣の営業をやる事になった。




結婚もしているし、年を重ねてきたし、前とは違うビジネスの世界だから、

そんなに前ほどは爺さんからは声がかからなくなった。





でも、やはりいるんですよ。少数派ですけどね。

営業先の爺さんが！！！



声をかけてくる！！　くる！！　結婚していても容赦なく声をかけてくる。

でもやっぱり60歳以上なのよ




うちの会社は、ある大手の子会社だったから、営業先には本社を退職して、

天下って子会社でぬくぬくと管理職や経営陣に居座っている60歳以上の　爺様が多いのよ。




その、爺さんが声をかけてくる。

さすがにね、もう貢物はなくなったわよ




34歳で妊娠して退職するまでは、良い思いをさせてもらった。




私、その時に思ったの。





18歳から34歳まで、ずっと60歳以上の爺さんにモテ続けてきた。




果たして、これは　自分自身が50歳を過ぎてもあるのだろうか？




10代、20代の頃に爺さんにモテても仕方がないけど、

自分が50歳過ぎてから60歳以上の爺さんにモテるのなら、




それは、それは　嬉しい事じゃない？





そして・・・・。

34歳で家庭に入り、子育てをして　社会へ出る事もなく6年が過ぎたので、そんな事は忘れていた。







ところが、久々に出ましたよ！！！





学校に通っているので、週に2回だけ、駅前の駐輪場に自転車を置く。



そこで毎回　顔を合わす爺さんが、とっても私の事が好きみたい（自分で言うなよ）




いつも、学校の日を待ちわびていてくれて、たまに早く帰ると

「今日はいつもより早いね」とか



美容院へ行くために、駐輪場に停めると

「今日は学校じゃないのにどうしたの？」とか

嬉しそうに声をかけてくる。




私の姿が遠くからでも見えると、自転車をサッと乗りやすい位置まで出しといてくれる。




夕方の4時、ギリギリの時間に行った日には

「僕ね、今日4時あがりなんだよ」と言う。




心の中では「だから？誘ってんのか？」と思うが、




満面の笑みで


「わぁ～早く上がれて嬉しいですね。今日はビールが美味しいですね」と、答える。






ていうかね、面倒くさいから声なんてかけられなかったら、それはそれでいいのよ。


でもね、爺さんは楽しみにしているんだよ。


その楽しみをもっと楽しいものにしてあげたいと思うじゃん。


ブスっとして無愛想よりも、ニコニコして楽しい時間を過ごした方がいいじゃん。






昔、社員旅行でも、夜の宴会になると、上司や爺に御酌をしに行け！と、

中間管理職の人達に指示されたりする。




同僚の女の子達は、それが嫌で嫌でたまらないらしく、社員旅行すら行きたくないと言い張って（強制だから行くしかないけど）



結局、社員旅行中ずっとブスッとして、爺が寄って来るとあからさまに嫌な顔をすんのよ。




私も、爺達に御酌してまわるのは、すごく嫌だった。



でもさ、それが慣例の社会だったし、社員旅行も強制だったし、


ならば、与えられた時間を楽しんじゃった方が得って考えだったから、爺にも良い顔をするのよ。



そうする事によって、まわりも幸せな時間がもてるし、金がある爺さんは、色々と出してくれるんだよね





そんなこんな話を、先日　姉にしたら、




どうやら　姉も同じらしい



姉も結構な　「爺キラー」らしい。





私は「えっ？？姉ちゃんも　結構　爺殺しなん？」と聞くと


「殺したらイカンやろ？私も爺キラーやで」と言う。





姉は、先日までスーパーのレジでバイトをしていたんだけど。



「焼き鳥とビール」を買って、1日に3回も姉のレジに並ぶ爺さんがいたとな





もはや、これは　血筋？？？？




34歳で退職してから「爺キラー」は止まっていたが、

これで「40歳までは更新した」と言える。




いつまで続くか？この爺キラー！！！





50歳まで続いたら、もはや「爺キラー」という呼び名ではなくなるわね。


姉妹で、頑張っていきたい